ドラセナコンシンネが枯れる…葉が落ちたり垂れたり葉先が枯れる理由

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ドラセナコンシンネの枯れる…葉が落ちたり、葉が垂れるワケ

このページではドラセナ・コンシンネの葉が垂れたり、葉先から枯れたり、落葉した場合の原因と対処法をまとめています。栽培については
を参考にしてください。

枯れる理由色々

ドラセナコンシンネが枯れる理由は色々とありますが、そもそもドラセナは熱帯雨林の植物で、日本の環境とは全く違うところに自生しています。寒さ、湿度、水、土…これらの環境を整えて、「観葉植物を育てるというのは、なかなか大変なことだ!」ということを前提としてください。つまり、ある程度は枯れるのはしょうがないことだってことです。

葉っぱが垂れる

葉っぱが垂れるのは、一種の脱水症状です。脱水症状を起こす理由はいくつかあります。

原因:水やりが足りない

葉が垂れる原因の第一は「水やりが足りない」ということ。ドラセナコンシンネが枯れる原因第1位は間違いなく「水のやりすぎ」なんです。水をやりすぎて根腐れというのが多い。でも、ドラセナコンシンネは同時に「水が大好きな植物」でもあり、生育期の春から秋にかけてはかなり水を欲しがります。

春から秋の水を欲しがる勢いと、気温が下がって以降の生育が止まったギャップが激しいんですよね。冬の水やりに引きずられて、春以降に水切れを起こしたり、逆に夏の水やりに引きずられて冬に根腐れを起こすわけです。

対処法
●水やりの頻度を見直す。
●水をやるときは鉢の底から水がしみ出すくらいまでやる。コップ一杯をチョロチョロやるのではなくて。
●鉢が小さいと、水切れしやすくなる。その場合は植え替えを検討する。
●根詰まりしていると水切れしやすくなる。植え替えを検討する。

原因:日光不足

ドラセナコンシンネは「直射日光が苦手」とうちのサイトのページにも書いているんですが、これは室内で育てているドラセナコンシンネを夏の直射日光に当てると葉焼けするよ!ってだけで、ドラセナコンシンネは自生地では巨大になり、直射日光を燦々と浴びて育ちますし、日本でも沖縄であれば戸外に地植えすることもあります。本来は直射日光大好きな植物です。室内で育てていると葉っぱが「室内用」になってしまって、夏の直射日光に耐えられないだけです。
それにオフィス用の観葉植物としてよく利用されるイメージがあって、「日陰OK」の風潮があります。それで、室内の日当たりの悪いところで育てることが多く、日光不足になりやすい。で、日光不足になると徒長するんです。徒長ってのはひょろ長になること。その日光不足の症状が出てくるのにタイムラグがあって、9月10月くらいに症状として出てくると日光不足が原因とは分からないのですね。とにかく日光に当てることでこれは改善されます。

対処法
●日光に当てる。

原因:環境が変わった

風のない湿度の高い室内から、戸外の風のある湿度の低い室外へと移動すると、葉っぱの水分を持って行かれて脱水症状を起こし、葉っぱが垂れ下がります。ドラセナコンシンネは熱帯雨林の年中気温が高くて湿度の高い場所で育っているので、「環境の変化」に弱いです。ですが、長く置いていれば慣れて来ますし、風通しの程度によっては症状が出ません。

さしあたって、葉水(霧吹きで葉っぱに水をかけること)をして、日陰で管理することで回復させて、風が強くない場所で管理するようにしましょう。

対処法
●環境を見直す。
●動かさないで、そのまま様子を見る。
●葉っぱに霧吹きで水をやって様子を見る。

葉先が枯れる

ドラセナコンシンネの魅力の剣のような細い葉っぱですが、葉先から枯れこんでくることが多いんですね。一度枯れた部分は回復しません。放置しておきます。ちゃんと育てていれば、新しい元気な葉っぱが出て来て入れ替わっていきます。

原因:水不足・湿度不足

葉先が枯れこむのは、葉っぱの水分が先まで行き渡っていないからです。水不足になる原因の一つは空気の乾燥です。ドラセナコンシンネは熱帯雨林の湿度の高い環境…具体的には湿度60%以上の環境で育つものです。年中湿度60%を維持すると、部屋にカビが生えるかもしれないので、加湿器で50%にして残りの10%は霧吹きで葉っぱに水をかけて補水するようにします。特に夏のクーラーによる湿度低下と冬の乾燥と暖房による湿度低下が厳しいです。で、この水不足の症状が出るのもタイムラグがあって8月のクーラーの乾燥の症状が出るのが9月の中旬・下旬あたりなので、ぱっと見、原因不明なんです。

対処法
●環境を見直す。
●加湿器と葉水(=霧吹きで葉っぱに水をかける)で湿度を保つ。

原因:根詰まり

根詰まりを起こして、土に保水する力がなくなったり、根が圧迫されて水を吸い上げる力がなくなるなどして、水不足になるってことがあります。

対処法
●植え替えをする。

原因:風

植物が育つ上で「風」って実は大事なものです。風が通り、空気が淀まないことで病害虫を予防できたり、吐き出した酸素が移動し二酸化炭素が供給されて生育が促されます。ただし、それも「適度」であることが大事で、風が通ることで葉っぱの水分が蒸発して、水不足になり、葉っぱが垂れたり、葉先が枯れることがあります。特に風が乾燥していると症状が強く出ます。

また、葉っぱの先が風で…例えばカーテンに擦れて傷んで葉先が枯れることもあります。

対処法
●環境を見直す。置き場所を変える。
●ある程度は…致命的な症状でなければ諦める。

葉っぱが落ちる

古い葉っぱは落ちます。これは生理現象で問題は全くありません。特に春先に新芽が出ると古い葉は落ちやすいです。また、環境が変わると環境にあった新しい葉っぱが出て来て古い葉っぱが落ちますがこれも問題はありません。

原因:根腐れ

多少の落葉は生理現象なんですが、これが明らかに異常なほどポロポロと落ちて、どんどん禿げているなら、根腐れを疑います。根腐れは水のやりすぎも原因なんですが、風通しが悪すぎて、土の水分が蒸発しづらいようでも起きます。例えば、壁際にドラセナコンシンネを置いていると、壁側の土は蒸発しづらいのですが、手前側の土は乾燥していて、この手前の土を見て「乾燥しているな」と水をやっているうちに、根腐れをするということもあります。
こういう場合は置き場所を考え直すか、鉢を定期的に回して全体を乾燥するようにしてやると予防できます。

また、春になってから、傷んだ根を取り除いて植え替えるとよいです。その際に、土を水捌けの良いものに変えることで、次の根腐れを予防できます。ただし、もうどうにもならない状態になっていたら…幹がブヨブヨだったり空洞だともう手遅れです。

対処法
●水やりを控える。
●風通しを考慮して置き場所を決める。
●鉢を回転させて、土を乾燥させる。

原因:根詰まり

株の下から葉っぱが落ちるのは、何か問題があります。多くは根詰まり。ただし、環境(日光不足・寒さなど)が合わない場合でも下葉から落ちます。鉢底から根が出ているようなら根詰まりです。根詰まりが原因の場合、落葉は徐々に株が悪化している状態を表していて、早急に対処をしなくてはいけません。

対処法
●根詰まりしているなら植え替えをする。

原因:環境の悪化

日光不足・寒さ(10度以下)・強風・冷暖房の直撃による乾燥・空気の乾燥・水切れなどの環境の悪化でも落葉はします。環境を見直しましょう。

対処法
●環境・管理場所を見直す。
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