ヒイラギナンテンの剪定のまとめ

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ヒイラギナンテンの剪定のための基礎知識

枝分かれしにくいので、摘芯しましょう

枝分かれしにくいので、摘芯しましょう
ヒイラギナンテンは枝分かれがしにくい性質があり、一度も剪定をしていないと、一本の棒がヒョロっと立つだけの状態になります。そこで、この先を切って脇芽を出させてやることで、コンモリとして樹形になります。摘芯ですね。店で売っているヒイラギナンテンはすでに摘芯していますが、あまりにコンモリとならないならば、先を切って脇芽を出させるようにします。

萌芽しやすいので失敗しても大丈夫

どこで切っても、新芽が出ます。
幹の途中で切っても、その下から新芽が出ます。でも、出来るならば、枝が出ている上で切るようにします。その方が回復が早いですから。

生育が遅いので剪定は何年かに一回

ヒイラギナンテンは剪定して切っても、新しい芽が出て来ます。なので、剪定に失敗して新芽が出なくなる!なんてことはないのですが、そもそも生育が遅いんですね。生育が遅いから剪定する頻度は何年かに一回でいいです。普通の樹木は毎年剪定しないといけないってのが多いですから、ヒイラギナンテンは本当に楽。

生育が遅いってことは、つまり、バッサリと行くと回復まで時間がかかるってことです。遅いですが、戻るのは間違いないんです。

古い枝には花が咲かないので、古い枝は切っていいです

ヒイラギナンテンは種類によっては花も綺麗です。そこで、剪定するときに、同じように不要であるならば、花の咲かない古い枝から優先して落とすようにします。ここでいう古い枝は伸びたのが二年前の枝のことです。花は昨年延びた枝につきます。ただ、ヒイラギナンテンは葉っぱがメインで花と実はおまけ。さほど気にしないでいいです。

剪定時期

ヒイラギナンテンは春4月に開花します。その花が終わる7月がまずは剪定に適した時期です。次は新芽が出る前の冬(11月から2月3月)が剪定に適した時期です。一般的には11月から2月あたりの新芽が出る前の時期が剪定の時期です。
●8月に花芽ができますので、7月に剪定すると、翌年の花(4月の開花)を落とすことなく剪定できます。
●ヒイラギナンテンは毎年剪定するものではありませんから、7月に剪定するか冬に剪定するか?で悩むのではなくて、必要を感じたら、一番近い時期に剪定するで十分です。

剪定の手順

古い枝を根元から切る

時間が経って長く伸びたヒイラギナンテンの太い幹は、切り詰めてしまうか、邪魔なら根元から切ってしまいます。

古い幹は老化して弱っていて、萌芽もしにくく、花も咲きづらいです。根元から切ってしまいましょう。根元から切っても、また、根元から新しい枝(ヤゴとかシュートと呼ばれるもの)が伸びて来ます。また新しい幹を伸ばしたいのであれば、株元から伸びてくるこの「ヤゴ」を育てていけば、新しい幹が増えます。
ヤゴは不要ならば、早めに切ってしまいます。

邪魔な枝を落とす

枝・幹が密生していると、雑然としてしまいます。幹をさばいて綺麗にしましょう。

脇芽を出させる

脇芽を出させる
ヒイラギナンテンはそのままにしていると、上へ上へと延びてしまいます。横に枝を張りにくいです。放置していると、一本の幹がニョキニョキ伸びておしまいです。しっかりと枝を横に出させたいのであれば、芽を出させないといけない。そこで、切り詰めて摘芯し、新芽を出させます。

で、どこで切り戻すかというと、今年伸びた枝の下のコンモリと葉っぱが生えた場所のすぐ上です。すると葉っぱの付け根あたりから新しい枝が出て来ます。花は去年、のびた枝に咲きますので、花を咲かせたい場合は、脇芽を出させましょう。

もしくは、あなたにとって都合のよい高さで切ります。どこでも切っても新芽は出てきます。

以上で剪定は終了です。
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