種まきについてまとめ…開花まで数年かかります(スズラン)
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スズランの種子と種まきについてまとめ
ここではスズランの種子を蒔いて増やす方法をまとめています。スズランの種子が発芽するのは翌年の春。開花するのはそれから数年後。手間がかかるし、環境が合えばこぼれダネでも増えるし、地下茎を切って分ければ同じ性質の株が増やせるので、普通はスズランの種まきはやりません。
基礎知識
スズランは5月あたりに開花します。開花が終わると結実します。文字通り鈴なりに花が咲いているのですが、全ての花に結実するのではなくて、その中の一部が実をつけます。赤というか朱色というか、そんな色の提灯のような形状の種子ができます。目立ちます。スズランは蔓延る
種子をそのままにしていると、(環境が適した場合は)こぼれダネからスズランが増えます。地下茎でも増えるのに、プラスこぼれダネでも増えるので、(環境が合うと)非常にはびこりやすいので注意してください。スズランは繁殖力が強いので、植えてはいけない植物としてよく挙げられる植物です。
発芽から開花まで5年
6月7月に種子を蒔いて、芽が出るのが翌年の春。芽が出てから花が出るまでは5年とか。開花までとても時間がかかるので、種子をまくのは普通はしない。それに種子は親の性質を必ずしも受け継がず、性質が一定ではないです。そこで株を増やしたいのであれば、「植え替え」の時に地下茎を切って株を増やすようにします。株分けが一般的な方法です。
地下茎を切った場合は元の株と性質が同じです。
種まき・育苗
時期
こぼれダネでも増えるくらいですから、環境さえ合えばそこいらへんに蒔いてもいいのですが、そうじゃないなら、発芽まで手をかけないといけません。スズランは6月に種子ができますので、種子を採取したら、とってすぐにまきます。スズランの種子は高温にあたり、低温に当たって発芽するので、6月にたねまきし、夏と冬を経過して春に発芽させます。
採種する
6月あたりにスズランの実がなりますので、発見次第、実を取ります。赤い実の中に種子が入っています。種子の周囲に果肉があり、その果肉を洗い流さないと発芽しません。そこで水で洗い流すんですが、果肉にしても、葉っぱにしても、スズランの汁には毒があって、肌に当たるだけでもカブれてしまいます。必ずゴム手袋をして作業してください。カブれた場合は、すぐに病院へ。
果肉を取り除く
赤いのは果肉で、この中に種子が入っています。この赤い果肉には発芽抑制物質が含まれいていて、取り除かないと発芽しません。ゴム手袋をして、果肉を取り除き、流水で洗い流してください。器を用意する
そこに穴の空いていない器を用意します。育苗ポットが便利ですし、他の植物の育苗にも使えて便利です。土を入れて、種子をまく
種まき用培養土に種子を蒔いて、乾燥しないように水やりをして、戸外の明るい日陰で管理します。土は種まき用の培養土を使います。戸外で管理する
スズランが発芽するためには、まず高温、次に低温に当てないといけません。つまり、夏と冬を経ないと春に発芽しにくいです。なので、室内じゃ発芽しづらいです(全く発芽しないのではなくて、発芽率が落ちる)。発芽率を上げるためには戸外で管理します。その上で乾燥しないように水をやって管理します。
翌年の春に発芽
発芽するのは翌年以降の5月。つまりおおよそ一年後。かなりの長期間管理しないといけないので非常に面倒。現実的じゃないです。それに開花するのは数年後なので尚更。普通はしない。
植え替え
葉っぱが4枚〜5枚になったら、庭や鉢に植え替えをします。この作業も手袋をしてください。最後に…
庭や鉢に植え付ける手順や、今後の管理についてはを参考にしてください。
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