ベンジャミンバロックの育て方

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ベンジャミンバロックの基礎データ
ベンジャミンバロック
科名クワ科
属名フィカス属
学名ficus benjamina barok
水やり水控え目
場所外の半日蔭
難易度中級者向け
画像投稿
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植え
肥料
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ベンジャミンバロックとは?

ベンジャミンバロックはクワ科フィカス属の観葉植物ベンジャミンの丸まった奇妙な葉っぱの園芸品種ホームセンターや花屋でたまに見かけますが、決してたくさん流通しているわけではありません。育て方は普通のベンジャミンと一緒。育てやすい方ですが、ベンジャミンを枯らす人はバロックも枯らすでしょう。
ベンジャミンバロック
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水やり

ベンジャミンバロックに限らず、観葉植物を枯らす最大の原因は「水やり」です。水やりがうまくいかずに枯れるケースが多いです。水やりのコツはメリハリです。水をやるときはしっかりと鉢の底に空いてる穴から水が出て来るくらいまでやります。そして、土が乾くまでは水をやりません。土が乾いたら、また鉢底から水が出るくらいにしっかりとやります。よく毎日、水をやってる人がいますが、毎日水をやったら確実に根が腐って枯れます。

受け皿の水は捨ててください。根腐れの原因になります。
●鉢の中に発泡スチロールが入っている場合があります。そういう鉢は水をやるとすぐに鉢底から水が出るので注意。満遍なくしっかりと水をやりましょう。

冬の水やり

冬はベンジャミンバロックの生育が鈍くなっていて、春〜秋に比べると、水を吸い上げる力が落ちています。それに水やりを少し減らすことで寒さにも少し強くなります。土がしっかりと乾いてから、水をやるときはいつもと同じように、鉢底から水が出るくらいにしっかりとやります。冬でも大事なのはメリハリです。

冬は土の表面が乾いているように見えても、鉢の中の土には水が残っています。鉢の中に水があるのかないのかよく分からず、不安なときは、割り箸を刺して土の中の状態を確認します。もしくは土壌水分計で計測してから判断するといいです。
土壌水分計
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冬の水やりで失敗する原因をまとめているので、冬の水やりと根腐れのページを参考にしてください。

葉水

ベンジャミンバロックを育てるときは室内で管理することが多くなりますよね。冷暖房の風はとても乾いているので、ベンジャミンバロックにとってはちょっと適していません。まず、冷暖房の風は当たらないようにします。直撃しなければいいです。

その上で、水やりとは別に霧吹きで葉っぱに水をかけてやることで、落葉を防いで、生育を促すことが出来ます。これは生育期間だけでなく、乾燥しやすい冬場もしてください。冬は土への水やりを控えて、葉水をして乾燥を防ぎましょう。

肥料

気温が常時20度以上になる5月以降、秋まで液体肥料を二週に一回やります。8月はあまりの高温(30度以上)に生育が止まりますので、肥料はやりません。冬は生育が止まっているので肥料を止めてください。

植えかえ

生育時期に入ってしばらくの間にあたる5月〜7月に植え替えをします。夏や秋に植え替えをするとダメージを取り返す前に冬が来てしまいます。

2年に一回植え替えをします。根詰まりを起こすこともありますが、2年か3年で用土赤玉土が潰れて役割を果たせなくなってしまいますので、土を入れ替えるためにも植え替えをしましょう。

用土

観葉植物の専用の土が売っているので、それを利用するといいです。自作する場合は赤玉土7腐葉土3。観葉植物の土は腐葉土が少なめで、最初から肥料が入っていますし、自作する場合よりも結局は安上がりです。

鉢植えの植え替え

土を少し落とし、鉢底に鉢底網(鉢底ネット)を敷き、鉢底石(軽石)を3センチほど敷き、株を入れて、新しい土とともに植え替えして、最後にしっかりと鉢底から水が出るくらいに水やりをしてください。

今と同じ大きさの鉢植えに植え替える場合は、土を三分の一ほど落として、地上部の葉っぱや枝も三分の一ほど間引きます。間引くのは株への負担を減らすためです。
土の中に発泡スチロールが入っている場合は、そのまま流用しましょう。

参考:観葉植物の鉢の中の発泡スチロールは捨てないで

管理場所・日当たり

春と秋

20度以上で生育。つまり、葉っぱが生えたり、枝が伸びます。20度未満だと枯れはしないんですが、生育はほとんどしません。20度以上で日光に当たって、水があって肥料があればよく生育します。

春と秋は戸外か、室内で日光に当てます。最低気温が10度以上なら戸外で管理してもいいです。10度以下になるなら室内に取り込みましょう。

日光を好みますが、ベンジャミンバロックは夏の直射日光には弱く、葉焼けします。葉焼けすると最初は白く抜け、黒く変色します。葉焼けした部分は回復しません。目障りなら取り除きます。

葉焼けしないようにするためには、カーテンやヨシズで遮光してやるか、室内の直射日光に当たらない場所などに移動させます。室内で管理する場合は、冷暖房が当たらない場所で管理してください。冷暖房の風は乾燥していて、当たっていると葉っぱが落ちて枯れます。

越冬

ベンジャミンバロックは5度以下になると枯れます。霜に当たると枯れます。

冬の人が生活する場所は暖房がかかっていますよね。そういう場所では夜中に暖房を切っても、5度以下にはなかなかなりません。冬はリビングなどで管理します。
その際、暖房の風が直接当たらないようにしてください。直接当たるとカリカリになって葉っぱが落ちて枯れます。

昼間に暖房がかかっていると夜中でも5度以下にならないのですが、窓の近くは外気に近く、寒波が来ると氷点下になることがあるので注意。
暖地では戸外でも5度以下にならないので、戸外に出しっぱなしでも大丈夫。
●会社で観葉植物を管理していると、土日に社員が出ないので暖房をかけないでしょう。すると土日の夜に5度以下になって観葉植物は枯れてしまいます。

剪定

邪魔なくらいに伸びたら、剪定してください。ベンジャミンバロックを切ると白い乳液が出て、触れるとかぶれることがあるので軍手をして作業しましょう。

剪定した枝の下葉を取って、挿木して株を増やすことも可能です。挿木の詳細は挿木のページを参考にしてください。

トラブル

葉っぱが落ちる

ベンジャミンバロックに限らず、ベンジャミンはよく葉っぱが落ちます。これは自然現象というか生理現象で、ある程度は「どうしても」起きます。だから落ちたから「即ヤバイ」とは考えないでください。

場所が変わると葉が落ちる

ベンジャミンの仲間は、場所が変わるとまず葉っぱが落ちます。古い葉っぱは古い場所に適応した葉っぱだから、新しい場所に移ったら新しい葉っぱを生やすという「健康的生理現象」です。ところが、何も知らない人は焦って、新しい場所に移動させます。するとそこでまた葉っぱが落ちるんです。よって葉を落とさないコツは「頻繁に移動させない」ことです。最低でも2週間は動かさず、様子を見ましょう。

水のやりすぎ・水不足

水が不足すると葉っぱが枯れたり落葉します。逆に水やりが多いと、根腐れをして落葉してしまいます。

水不足とやりすぎ、どちらかというと…いや、断然「水のやりすぎの落葉」の場合が多いです。特に冬場は水のやりすぎになりやすいです。水をやる前に、土の様子をチェックしてください。あと、受け皿の水を捨ててください。

根詰まり

鉢の中の根がギュウギュウに行き渡ると、葉っぱが落ちます。葉っぱが落ちるというか葉っぱが黄色くなります。これは植え替えをするしかありません。

ちなみに用土に入っている赤玉土は2年ほどで劣化して泥状になって、根腐れの原因となったり、水やりで流れ出て、水切れの原因となったりと、とにかくいいことがありません。植え替えて、土を新しくしましょう。

病気・害虫

ハダニ
ハダニは乾燥すると発生する小さなダニの仲間で、葉裏から汁を吸って弱らせます。パッと見にはわからなくても葉裏にビッシリいることがあります。発生すると葉っぱの色がカスリがかかったように抜けていきます。葉裏に霧吹きで水をかけることで予防できます。大量発生したら薬剤で駆除します。

アブラムシ
アブラムシは汁を吸って弱らせ、排泄物にスス病という黒いカビが発生し、またウィルス病を媒介する。葉水である程度予防できます。室内で管理すると発生しにくいですがゼロには抑えられないです。発生したら薬剤で駆除します。前もってオルトランを散布しておくといいです。

カイガラムシ
カイガラムシは白い蝋に覆われたムシで、少量であれば歯ブラシで削ぎ落とします。薬剤が効きにくいので、長期的に散布するか、前もってオルトランを散布しておくといいです。排泄物にスス病が発生します。

ナメクジ
ナメクジは、湿度の高い環境では発生しますが、室内で管理する限りはあまりお見かけなしない。春〜秋に戸外で管理すると、どうしても被害がある。前もって誘引駆除剤を使っておくと出会わなくて済みます。

ダンゴムシ
ダンゴムシは主に腐食物しか食べないのですが、食べるものがないと新芽を食べます。駆除剤があるので散布して取り除くといいです。

バッタ
戸外で管理しているとバッタは外の雑草からやってきて食べることがあります。周囲の雑草を草取りをしておくと予防できます。

特徴・由来・伝承

ベンジャミンバロック:特徴・由来・伝承
バロックというのは「バロック調」という意味。バロックとはルネサンスの後に誕生した、建築様式や音楽様式を表現する言葉です。語源は、「ゆがんだ(いびつな)真珠」。確かに、通常のベンジャミンに比べれば、とっても歪んでいますね。

参考:室内で育てやすい観葉植物オフィスで観葉植物が枯れる原因
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