クレマチス・ピクシー(天使の鈴)の育て方…咲かない原因は剪定か肥料!

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クレマチス・ピクシーの基礎データ

クレマチス・ピクシー
科名
キンポウゲ科
属名
センニンソウ属
学名
Clematis 'Pixie'
別名
天使の鈴
耐寒
マイナス8度
水やり
水を好む
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
クレマチス・ピクシーの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。

クレマチス・ピクシー(天使の鈴)の特徴は?

クレマチス・ピクシーはキンポウゲ科のツル性低木のニュージーランドとオーストラリア原産の品種に由来するフォステリ系(オレアニア系)・常緑性のペトレイプリンセス(C.petriei)とマルモラリア(C.marmoraria)の交配種です。

開花は3月〜4月、甘い香りのする黄緑というユニークな色合いの小さな花を旧枝にビッシリと咲かせ、それが徐々にクリーム色になっていきます。

葉は肉厚の小さいパセリのような形状で小さめです。垂れ下がる性質があるのでバスケットでつったりコンテナーに植えたりするのが良いでしょう。花つきが抜群に良いので、大きな鉢仕立てはとても見事です。ツルがあまり伸びませんので小スペースのグランドカバーなどにも向きます。

冬から春が生育期で夏が休眠期のクレマチスです。夏は日が陰る 涼しい場所を選んでください。日光を好みますが夏の直射日光、暑さに弱いので夏は暑さ対策が必要です。寒さにはある程度耐性がありますが、雪、霜、寒風には弱いので寒さ対策、また屋内で管理することが必要です。
樹高50cm
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花の量を左右する大事な剪定!

ピクシーは旧枝咲きです。旧枝咲きタイプとは前年に伸びた枝がいっとき休眠し、その後、休眠から目覚めて数節を伸ばし、花を咲かせるグループです。古い枝から花を咲かせるため「旧枝咲き」と呼ばれています。

ピクシーはツルはほとんど伸びず 一年に15~20cmほどしか伸びません。それに冬に花芽分化しているため、剪定はあまり行わず、冬(2月〜3月)に先の方のみ剪定するか、邪魔な枝を落とす程度にし、枝を残した方が春にたくさん花を咲かせます。

旧枝咲の剪定については以下のページを参考にしてください。
どーにも花が咲かない&少ない場合は、まずは今年は剪定をせず様子を見るといいです。あと、肥料が少ないと開花がどうしても鈍くなるので、見直すといいです。

鉢植えの水やり

春、秋は土の表面が乾いたら、週に1〜2回を目安に鉢底から水が流れ出る位たっぷり灌水してください。 受け皿をしている場合は、受け皿に溜まった水は捨ててください。

夏の水やり

夏は高温で休眠期して、水を欲しがりません。水のやりすぎにより根腐れの原因となります。必ず土の表面が乾いているのを確認してから普段よりも少なめに水をあげましょう。

冬の水やり

冬は気温が下がるため、蒸発が減り、土中に水が残りやすくなります。過湿がおこらないように水やりの頻度を調整しましょう。 冬は午前中に水やりをします。夕方以降に水やりをすると、明け方に水が凍って根を傷めます。

秋から冬にかけての花芽分化期は乾かし気味にします。

庭植え(地植え)の水やり

庭植え(地植え)の場合には、夏のかなり乾燥しているとき以外は水やりは不要です。庭の土がからからに乾燥しているときは、地表に一時的に水がたまるぐらい水やりをしてください。

管理場所

春と秋は戸外の日当たりで日光にあてて、しっかりと生育させます。陽を好みますので、室内で管理する場合もバルコニーや窓辺の半日以上よく日の当たる場所にて管理してください。

庭植えにする場合は、夏になったとき、日が陰る涼しい場所を選んでください。日光を好みますが夏の直射日光、暑さに弱いので植えた場所によっては遮光などの暑さ対策が必要です。

夏越し

クレマチス・ピクシーは夏には高温で休眠します。なので、夏はできるだけ風通しの良い半日陰に移動させるか、それができないならば寒冷紗やヨシズで遮光してあげてください。

越冬

耐寒温度はマイナス8℃で、常緑性クレマチスの品種としては寒さに強いものの、雪(霜)や寒風が苦手です。

庭植え(地植え)の場合で雪が降る地域は不織布をまいたりして、防寒対策を行ないます。

鉢植えの場合は冬は霜をさけて軒下、屋内で育てましょう。加湿に弱いので必ず雨のあたらないところに鉢植えを置いてください。湿度が高い時期、寒い時期は特に水やりを控えてください。
室内で管理する場合は、暖房が暑すぎると休眠し、生育が止まりますので室内でも涼しい、日当たりの良い場所で管理してください。

肥料

苗を買う場合は、肥料がすでに与えられていますのでしばらくは肥料をあたえる必要ありません。その後、秋と春の年2回、市販の固形肥料を与えてください。

ピクシーは冬に花芽分化させていて、しかも常緑です。冬も月2~3回、水やりのときに液体肥料を施すと成長を促します。

夏の間は暑さで休んでいますので肥料をあげないで、切らすようにしてください。
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花がら摘み

花が終わってしぼんだものを花ガラと呼びます。花が終わると種子を作ろうとし、株が弱ってしまうので、咲き終わった花はこまめに摘み取りましょう。

植え付け・植えかえ

時期

植え付け・植え替えは活動が鈍くなっている寒い時期(11月〜3月)です。鉢植えは2年か3年に一回植え替えをします。

用土

弱酸性から中性の土を好みますので、地植えの場合、アルカリ土壌ではピートモスを多く加え、酸性土壌では石灰窒素を加え中和させましょう。

鉢植えのように土をすべて入れ替える場合は、市販の培養土か、クレマチスの専用土を使用するとよいでしょう。または腐葉土、ピートモス、堆肥を3割程加えた配合土をつくります。
植え付け、植え替え時に緩効性化成肥料を入れと良いでしょう。

鉢植え

最初は6号〜8号に1苗を植えます。

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。

植え替えをするときは、現在の鉢より一回り大きな鉢を用意します。ひと回りとは現在の鉢より1号か2号大きな鉢のことです。古い鉢から抜き、土を落とさず、根をいじらないで植え替えてください。

庭植え

直径30cm・深さ40cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を説明書きの規定量入れて、よく混ぜて用土とします。 穴に半分ほど土を戻して、株を入れます。株の土は落とさず、根をいじらないで植え付けてください。隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

株元から1〜2番目の節まで埋まるように深植えにすることがポイントです。

買った苗が小さい場合は、1年間は鉢で栽培したのちに、3月に庭植えにするようにします。

増やし方

挿し木の仕方

適期は、5~8月です。挿し木に用いる部分は、今年伸びた新しい枝でしっかりしたものを2節単位で切り取り、挿し穂とします。

1節目の葉を落とし、1時間位水あげさせた後、バーミュキュライトやパーライトなどの用土に挿し、水を十分に与えます。切り口に発根促進剤をつけて挿すと早く育ちます。

つる伏せ

つるを切ることなくつるの途中を土中に埋めて発根させ、成長後に親株から切り離し苗木を作ることです。少数の苗木を簡単で、手間をかけずに作るのに向いています。

5~8月に、鉢植えや庭植えの地際より今年長く伸びたつるを、用意した鉢の土中に、5cmの深さで1~2節埋めます。約3ヵ月後に発根しますが、そのまま1年ほど成長させててから親株から切り離します。
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