バロータの育て方
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シソ科
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最終更新
2022-07-06
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バロータの基礎データ
科名
シソ科
学名
Ballota pseudodictamnus
別名
バロタ・プセウドディクタムナス
耐寒
マイナス5度
水やり
乾かし気味に
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
バロータとは?
バロータはギリシャ・エーゲ海に自生する
シソ科
バロタ属の
多年草
植物で、見た目がフワフワのフェルトのような
シルバーリーフ
(
銀葉
)。
初心者
向けの
カラーリーフ
プランツ。葉っぱがフェルトみたいで、こすると甘い香りがします。初夏に小さなモルセラみたいな花を咲かせます。花は小さく、目立ちませんが、それなりに可愛い。
草丈
30cm〜50cm
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水やり
バロータは乾燥に強く、過湿に弱いです。よって水をやりすぎるとすぐに
根腐れ
を起こして枯れてしまいます。
水やり
は控えめにすること。水をやる時は土に触ってみて、濡れているようならば水はやりません。見た目がひ弱そうで水をやらないと枯れるんじゃないかと不安になりますが、実際には乾燥を好みますから、とにかく水やりは控えめに。
受け皿に水が溜まらないように捨ててください。
水のやりすぎには注意しないといけませんが、水をやる時は、鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりと水をやってください。大事なのはメリハリです。
鉢底から水が出るくらいにしっかりとやるのは、土の中の老廃物を洗い流したり、土の中の空気を入れ替えるという意味もある。とにかく鉢底から水が出るくらいにやること。これは冬でも同じです。
庭植えの場合は、自然に降る雨でほぼ大丈夫です。
夏の水やり
夏は気温が高く、蒸発が激しいので、バロータがいかに乾燥を好むといっても限度があります。あまりに乾燥すると葉っぱが元気が無くなってきます。しかし、元気が無くなってから水をやっても復活しますから、安心してください。
庭植えの場合は、多少葉っぱに元気が無くなってから水をやるくらいでも大丈夫。
鉢植えの場合は、土が乾いたら水をやるようにします。ただ、鉢植えの場合は、鉢の中に溜め込める水分量に限度があり、蒸発であっという間に水切れになることがあります。そういう時は、
半日陰
や日陰に移動させてください。
冬の水やり
冬は水やりを控え、できるだけ朝の間に水をやります。昼以降、夕方に水をやると水分が残って、朝方までに凍ってしまい、根を傷めてしまうからです。冬は土が乾いていてから数日たってから水をやります。
庭植えの場合は、冬は水やり不要です。
肥料
肥料
は必要ありません。植え付け時に「花と野菜の
培養土
」などで植えた場合は、最初から土に肥料が入っていますから、それだけで十分です。
植え付け・植えかえ
時期
春か秋に植え付け・植え替えをします。鉢植えの場合、植え替えは2年に一回。できれば毎年しましょう。植え替えのときに株分けをします。
鉢植えでも庭植えでも。見た目はかわいいですが、主役というのはちょっと弱いので、庭植えが良いです。
用土
用土
は花と野菜の培養土などの市販の培養土で十分です。自作する場合は
赤玉土
6
腐葉土
4を混ぜたものを使います。
鉢植え
鉢底の穴を鉢底ネットで塞いで、その上に2、3センチほど鉢底石(
軽石
)を敷いてから、培養土を入れて、苗を植えます。植え終わったら水をやって、鉢底から水が出るかチェックしましょう。
植え替えのときは、土を落として同じ大きさの鉢に植え替えてもいいですし、土を落とさないで一回り大きな鉢に植え替えてもいいです。植え替えのときに株分けも可能で、二つか三つに適当にナイフやカッターで切り分けて、それぞれを別の鉢に植え付けるといいです。
庭植え
庭土を深さ20cm〜30cmほど掘り返し、腐葉土か
堆肥
を2割足して、化成肥料を少しだけ入れて、よく混ぜて用土とします。
水はけ
が悪いならば、川砂・軽石・
パーライト
などを混ぜて水はけをよくします。
株間は30cmほど空けて苗を配置します。最後にしっかりと水をやって完成です。
増やし方
株分けか
挿木
で増やします。
剪定
などでできた枝を、
水揚げ
します。コップに水を入れ、切り口を1時間、水につけて葉っぱの先まで水を行き渡らせてパリっとさせます。これを赤玉土小粒などの挿床にさし、明るい日陰で、乾燥しない様に水やりをしていると、1ヶ月ほどで発根します。切り口に発根剤を塗るといいです。バロータは成功率が低めなので、たくさん
挿し芽
を作りましょう。
管理場所・日当たり
風通しの良い場所で、日が当たる場所が良いです。庭植えにする場合は
西日
が当たる場所は避けます。バロータは耐暑性もあり、問題なく夏を超えます。ただし過湿に弱いので、風通しの良いところで管理してください。
梅雨・秋の長雨の時期は雨が当たらないところで管理するといいです。雨曝しにしていると蒸れて枯れやすいです。
越冬
マイナス5度まで耐えます。土が凍ると枯れてしまいます。
暖地
であれが問題なく戸外で越冬。土が凍らない
中間地
では戸外で越冬しますが、霜には当てない方がよいので、霜が当たらない軒下で日光が当たる場所が適しています。
寒冷地では土が凍って枯れてしまいますので、腐葉土で
マルチング
するなどして防ぐか、鉢植えにして室内に取り込み、日当たりで管理します。
関東では問題なく戸外で越冬。しかも常緑。
剪定
草丈は30cmから50cmほどになりますが、それ以上は大きくならず、徐々に下の古い葉っぱが茶色くなってきます。こうなってきたら、高さ3分の1〜半分に
切り戻し
をして、古い葉っぱをむしり、風通しを良くします。すると新しいモコモコのかわいい脇芽が生えてきて綺麗にまとまります。
剪定は冬にすると、翌シーズンの花が多くなります。
病気・害虫
ハダニ
が発生することがあります。
ハダニ
は乾燥すると発生しやすいので、葉っぱと葉裏に霧吹きで水をかけてやると予防できます。バロータが乾燥気味に管理するものなので、水やりで予防はしにくいです。たくさん発生したら、薬剤で駆除します。
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