日本薄荷(ニホンハッカ)の育て方

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日本薄荷の基礎データ

日本薄荷
科名
シソ科
属名
ハッカ属
学名
Mentha arvensis var. piperascens
別名
和薄荷
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
上級者向け
日本薄荷の開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

日本薄荷(ニホンハッカ)とは?

日本薄荷(ニホンハッカ)はシソ科ハッカ属の多年草ハーブミントの仲間で、唯一、日本に自生しています。ミントというとスっとしたメントールの香りを思い浮かべると思いますが、日本薄荷はメントールの含有量が非常に多く、ハッカ油はこの日本薄荷から抽出されたものです。ただ、日本薄荷はメントール以外の香りがあんまりなくて、スっとはするんですがあんまり深みがなく、ハーブティーなどには適していないとされます(好みによるけど)。

メントールが多いので虫除けにもなるとされています。

置き場所・日当たり

日当たりのいいところか、半日陰で育てます。夏の直射日光に葉焼けすることがあります。葉焼けを起こしても、それで日本薄荷(ニホンハッカ)が枯れることはないですが、口にはしたくなくなりますし、乾燥がちょっと苦手なので半日陰が適しています。

水やり

鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をやります。鉢底から水が出てくるまでしっかりとやります。庭植えにした場合は自然に降る雨だけでほぼ大丈夫ですが、夏の乾燥時期は水やりをしてください。

肥料

庭植えの場合は、肥料は不要で、肥料が多いと香りが鈍くなります。鉢植えの場合も肥料は控えめにします。肥料をやるのであれば、春(4月〜5月)あたりに一回、化成肥料を少量やるか、液体肥料を2週に一回やります。

植え付け

春(4月〜6月)か秋(9月〜11月)に植え付けをします。真夏は高温で傷めるので避けましょう。

用土

ハーブ用土か、一般的な培養土か、自作する場合は赤玉土7腐葉土3を混ぜたものを使います。

鉢の植え付け・植え替え手順

日本薄荷(ニホンハッカ)は他のミント類よりは広がらないですが、それでも繁殖力は強い方なので庭植えするより、鉢植えをお勧めします。
まずは6号鉢7号鉢で1苗を植えます。地下茎で増えるので、すぐにいっぱいになります。プランターなら横に2個か3個の苗を植え付けます。鉢の底の水を抜く穴をネットで塞いで、軽石を2cmほど入れます。その上に用土を入れて、苗を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやって完成です。

植え替えの場合は、古い土を3分の1ほど落として、新しい土で植え替えてください。株分けもできます。適当に半分か3等分くらいに切って別々に植えればいいです。

庭植えの植え付け手順

庭の土を深さ20cmほど掘り返して、土に腐葉土か堆肥を2割ほど混ぜて用土とします。1週間寝かせると土が馴染むので、1週間後に植え付けます。苗を植えて、水をやって完成です。株間は30cmほど空けておきましょう。

地下茎が横に伸びて広がるので、根の仕切りを入れて地下茎が伸びないようにします。地下茎を抑えても、こぼれダネで増えるので完全には抑えられませんが、最低でも仕切りはやっておきましょう。

剪定・切り戻し・摘芯

夏と梅雨の高温多湿が苦手で、枯れるほどではないですが傷むので、前もって株全体を半分〜3分の1の高さに…もしくは地ぎわまで刈り込んで、風通しをよくし、傷んだ葉っぱを取り除きます。切り戻すと、摘芯になり、脇芽が出て株全体が大きくなるので、切り戻しはした方がいいです。

花を摘んだ方がいいです

花が咲くと香りが鈍くなりますし、何より他のミントと交雑してしまいます。近所のアップルミントと交雑すると繁殖力の強いミントが生まれて、手に追えなくなることがあるので、花は摘んだ方がいいです。

病気・害虫

ハダニナメクジヨトウムシコガネムシなどが発生する。あまり発生しないが、株が弱っていると発生しやすいです。

最後に…

日本薄荷(ニホンハッカ)はメントールが多く、虫除け効果が高いとされています。虫除けについての他の植物は以下のページにまとめてあるので参考にしてください。

その他のミントについては
を参考に。
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