ツメレンゲ(爪蓮華)の育て方…花が終わったら、株が枯れます

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ツメレンゲの基礎データ
ツメレンゲ
科名ベンケイソウ科
属名イワレンゲ属
学名Orostachys japonicus
水やりたまにやる程度
場所外の日なた
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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ツメレンゲ(爪蓮華)とは?

ツメレンゲ(爪蓮華)はベンケイソウ科ツメレンゲ属(オロスタキス属)の多肉植物、日本の在来種なので学名がオロスタキス・ジャポニクス(Orostachys japonicus)。名前の由来は形が、仏像の台座の「蓮華」に似ているから。ツメは獣の爪に似ていることから。

乾燥した地域の岩地で生息する。崖など。岩の隙間に根を張り、株をどんどんと増やす。コンクリートの隙間にも生息するので、人が生活する場所でも見かける。夏と冬の葉っぱが微妙に違っていて、冬の葉が若干小さいので冬は縮んで見える。

葉っぱを鑑賞するものですが、花も咲きます。

現在、盗掘が多いため、日本の自生種は「準絶滅危惧種」となっている。
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花が終わったら…枯れます

ツメレンゲ:花が終わったら…枯れます
種子が発芽して開花まで3年掛かり、短日植物で日が短くなって以降の10月〜11月に株が十分に生育していると花芽をつけ開花します。

開花して結実するとツメレンゲは枯れてしまう。といっても、地下茎を伸ばして子株が脇からよく出てきて、枯れるのは親株だけ。子株を育てれば途切れることは無いです。

ただ、ツメレンゲは地下茎で広がっていて、子株とつながっていて、親株が開花すると釣られて子株も開花して、そのまま枯れることがあるので、定期的にこれらの分離(株分け)して、全滅しないようにし、ツボミが見られたらすぐに取り除くといいです。
ちなみに本来、地下茎は役目を終えるとちぎれるのですが、場合によって繋がったままのことがあり、一緒に枯れることがあるわけです。

水やり

春と秋は土が乾いていたら水を鉢の底の穴から水が出るくらいにしっかりとやります。

ツメレンゲ(爪蓮華)は乾燥に強く、過湿に弱いです。水をやりすぎると腐って枯れてしまいます。また、水やりの頻度が多いと徒長して不恰好になるので、年間を通して乾燥気味に管理するようにします。

夏の水やり

真夏も枯れはしないですが暑さで休眠しています。パッと見には青々としているのですが、夏もほとんど水をやりません。無理にやると過湿で腐ってきます。といっても、ツメレンゲは基本的に頑健。多少のことでは枯れません。夏は葉っぱにシワが寄ってから水をやっても枯れない。そのくらいでもいい。もしくは一切水をやらない。

冬の水やり

冬は地上部が無残な状態になりますので、明らかに水を欲していない感じがするので、自然と水やりは控えると思います。でも、完全には水が切らさずに、鉢の中の土から完全に乾いていたら水をやります。土壌水分計があると判断しやすいです。春になったらパカっと開いて復活しますので、そのまま管理しましょう。
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肥料

肥料があると秋に紅葉しやすいし、生育も良いのでやると、スクスク伸びるのがうれしいです。ただ、肥料が多いと徒長して大きくなりますし、根腐れの原因ともなるので、あくまで控えめしましょう。

春に緩効性固形肥料を一回だけやるか、春(4月〜5月)と秋(9月〜10月)に液肥をやる。液肥は薄め。固形肥料も少量にしておきます。

植え替え

時期と頻度

植え替えは根詰まりするようならします。目安としては2年か3年に1回。ツメレンゲは真冬と真夏に生育が止まり休眠しますので、植え替えの適期は春(3月~5月)か、秋(10月)になります。

用土

用土水はけのよいものを利用してください。一番適しているのは山野草の土です。山野草の土は水はけがよく、肥料が少ないからです。

一般的な培養土だと水持ちが良すぎて根腐れをおこします。

多肉植物の土は水はけがいいのですが肥料分が多すぎて、大きく成長します。ツメレンゲは小さい方が可愛いですが、大きくしたいなら多肉植物の土を利用します。自作する場合は赤玉土2鹿沼土2ピートモス2川砂2くん炭2を混ぜたものを使います。

植え替えの手順

植え替えの10日前から水やりを止め、乾燥させます。
古い鉢から株を取り出し、土を半分以上落とし、傷んだ根を切り取り、日陰で切り口を二日ほどかけて乾かしておきます。

新しい鉢は同じ大きさでもいいですし、ひとまわり大きな鉢でもいいです。この鉢の底の水が出る穴を鉢底網で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を3cm〜4cmほど入れ、用土と入れて、株を入れ、隙間に用土を入れて、水をやらずに1週間〜2週間ほど日陰で管理します。その後、通常の水やり・日当たりで管理します。

植え替えの際に親株と子株を株分けして植え替えるといいです。

管理場所・日当たり

風通しの良い日当たりで育てます。乾燥に強いですが多湿に弱いのでジメジメした場所は避けてください。春と秋は戸外の日当たりで管理して、よく生育させましょう。

夏越し

日本に自生する植物ですが、高山に自生しているので夏の暑さに弱めです。夏の強い直射日光には葉焼けすることもありますし、高温多湿を避けるために夏は風通しのよい半日陰で管理するか、寒冷紗やヨシズなどで遮光して管理します。

越冬

耐寒温度は5度とされますが、関東以西の山で自生しているのですから、もうちょい寒さに強いと思われます。冬は霜に当たらないように軒下で管理するか、室内に取り込みます。関東以北では冬は室内に取り込みましょう。

夏と冬で葉っぱの形が違います。冬の株は赤→茶→黒く枯れたようにショボショボになります。それでも枯れていないので春を待ちましょう。

病気・害虫

ヨトウムシアブラムシカイガラムシなどが発生します。発生次第対応した薬剤で駆除します。病気も発生しますが、病気は「過湿」が原因です。水のやりすぎか、用土の水はけが悪い場合です。植え替えをして水はけをよくし、水やりを控えましょう。
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寒さに強い 多肉植物 乾燥に強い 紅葉 地下茎 短日植物 多湿に弱い
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