無農薬のために自家製ストチュウとニンニクトウガラシ入りストチュウの作り方
TOP > トラブル 最終更新【】スポンサーリンク
ストチュウ
酢と焼酎。略してストチュウ。家庭で野菜を育てる場合に、よく利用される「病害虫予防」の天然素材の農薬。といっても、効果は農薬には遠く及ばない。安全という最大のメリットは魅力的ながら、効果時間は短く、必ずしも効くというわけでもないです。
広大な土地ならともかく、一人の手に十分対応できるていどの菜園ならストチュウで十分。ましてやベランダ菜園なら尚更。作り方は簡単だし、手に入るものばかり。まずはやってみましょう。
ストチュウには2種あり、単に酢・焼酎・木酢液を水で薄めた「基本のストチュウ」と、酢・焼酎・ニンニク・トウガラシを漬け込んだものを、木酢液を足して水で薄めた「ニンニク・トウガラシ入りストチュウ」とあります。ニンニク・トウガラシ入りの方が手間がかかりますが、効果は高いです。
既製品もあって、これは最初からニンニク・トウガラシ・蜜が入っていて、EM菌での発酵済みなので、まずはコレを使ってみてから、効果を感じられるなら自作するというのも手です。
基本ストチュウの作り方
材料
食用酢 10cc(小さじ2杯)
焼酎 10cc(小さじ2杯)
木酢液 10cc(小さじ2杯)
水 1Lから10L
焼酎 10cc(小さじ2杯)
木酢液 10cc(小さじ2杯)
水 1Lから10L
作り方
材料をまぜたものがストチューです。混ぜただけです。なので混ぜてすぐに使えます。EM菌を入れたストチューもありますが、あれとは別物です。ここにトウガラシとニンニクを混ぜると尚のこと効果があります。トウガラシ・ニンニク入りについては下の項目を参考にしてください。水1リットルを入れることで100倍希釈、水10リットルを入れると1000倍希釈することになります。これをスプレーに入れて散布します。最初は10リットルからはじめてみてください。匂いが強いので、1リットル(100倍)でも野菜の生育やそれを食べた人間への問題はありませんが、やってみて違和感がある人もいるかもしれませんので、まずは10リットル(100倍希釈)から始めましょう。
●材料に黒砂糖(糖蜜)を入れることがあります。砂糖を入れるのはストチューが植物に付着しやすくするため。つまり展着材代わり。病害虫避けではありません。
●焼酎は25度以上。30度以上あると尚いい。
●木酢液は安い。ホームセンターに売っている。木酢液とは竹炭をつくるときの煙を冷やしたもの。すごいニオイがして猫避けにもなる。ただ、臭い。
●焼酎は25度以上。30度以上あると尚いい。
●木酢液は安い。ホームセンターに売っている。木酢液とは竹炭をつくるときの煙を冷やしたもの。すごいニオイがして猫避けにもなる。ただ、臭い。
散布方法
できた基本のストチュウ液をスプレーに入れて散布します。スプレー100円均一で売ってるもので十分です。葉っぱの裏に虫が潜んでいるので、葉裏まで散布しましょう。ニンニクトウガラシ入りストチュウ
材料
酢(食用酢)500ml
焼酎500ml
ニンニクをティーパックに入れたもの(適量)
トウガラシをティーパックに入れたもの(適量)
焼酎500ml
ニンニクをティーパックに入れたもの(適量)
トウガラシをティーパックに入れたもの(適量)
作り方
材料を容器に入れて冷暗所で保管し漬け込みます。二ヶ月たって液の色にトウガラシの色が出てきて、薄いオレンジになったら完成。長期保存も可能。これに木酢液を足して、水で薄めて散布します。木酢液・ニンニクですごい匂いがする上に、トウガラシ・酢の刺激で人によっては農薬以上に気分が悪くなるかもしれない。●ニンニクとトウガラシはすり潰した方がエキスが住み出しやすくて良い。手間が掛かるからどっちでもいいけど。
●焼酎は25度以上。できれば30度以上。
●焼酎と酢の割合は適当。焼酎4酢1くらいでも、焼酎1酢1でもかまいません。
●焼酎は25度以上。できれば30度以上。
●焼酎と酢の割合は適当。焼酎4酢1くらいでも、焼酎1酢1でもかまいません。
既製品もありますので、面倒ならコチラを購入して利用しましょう。天然ストチュウ液は既に木酢液が入っていて、あとは希釈するだけです。
散布する
出来上がったニンニクトウガラシ入ストチュウ液2に対して木酢液1を混ぜて、それを100倍に薄めて、スプレーで散布します。トウガラシが入っているので、眼や鼻に入らないようにするために、防護用ゴーグル・マスクをして散布します。一般的にはまずは液を1000倍に薄めて散布します。100倍でも違和感がなければ100倍でもかまいません。後に食べるものなので何か味が変だな、と思う人がいるかもしれない。変だと思ったら薄めましょう。
散布後の効果の持続期間は5日から7日。雨が降ると洗い流されるために、また撒かないといけません。
葉っぱの裏にもしっかりと撒く。ハダニなどは葉っぱの裏に隠れて汁を吸っています。葉の裏に吹きかけないならあまり意味が無い。
使用上の注意
はやいうちから撒く芽が出たら撒く。苗を植えてすぐ撒く。病害虫が発生する前に撒く。発生してからでは遅い。あくまで予防。虫がいたら、吹き付けるのではなく捕殺。悪・即・斬です。ストチュウに殺虫効果はなく、あくまで予防だけ。
こまめに撒く
晴天続きでも効果時間は5日か7日程度。雨が降れば洗い流される。こまめに撒くことでしか、効果は持続しない。農薬のありがたみが分かる瞬間です。この手間が出来るのは「畑が小さいから」です。
丁寧に撒く
葉っぱの裏までしっかりと吹き付けます。裏に卵を産んだり、潜んでいたりしますからね。
ストチュウの効果を妄信しない
●虫が近寄りづらいようにはなるが、全く来ないわけではない。それでも効果はある。●アブラムシには効果は薄い。アブラムシには古い牛乳を霧吹きで掛けたり、油を掛ける。アブラムシは粘々したものを身体に吹きかけられると、呼吸が出来なくて死んでしまう。
●ヨトウムシや青虫には殺虫効果なし。でも予防は出来ます。撒きましょう。
●EM菌で発酵することもあるが、EM菌に果たしてそんな効果があるのかは疑問。EM菌は似非科学というか、宗教っぽいものだと思われる。仮にEM菌になにかしら効果があったとして、家庭菜園という小さな規模では効果が体感できることはおそらくない。というかEM菌って異常に高価なんですよね。
スポンサーリンク