アストランティアの育て方

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アストランティアの基礎データ
アストランティア
科名セリ科
属名アストランティア属
学名Astrantia major
別名マスターウォート
耐寒マイナス10度
水やり水控え目
場所外の半日蔭
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
種蒔
植え
肥料
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アストランティアの特徴は?

アストランティアはヨーロッパに自生するセリ科アストランティア属の多年草。派手な植物ではないんですが、野趣があって他の植物を邪魔しない独特の雰囲気があります。アストランティアには何種かありますが、マヨールが一般的に流通しています。花色は白や濃いピンクなどがあり、斑入り葉のものもあります。

マヨールの花色や性質には個体差があるので、思ったような花じゃないことがあります。大目に見てください。

暑さに弱くて、暖地では夏に枯れてしまう。寒冷地向きの植物で、北海道、東北や、本州の高地が適してます。寒冷地でも防寒しなくても春に芽が出て花が咲き、何年か生育します。
草丈50cm〜70cm
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水やり

乾燥に弱いが、過湿にも弱い。日本では水の加減がややこしいです。そこで水はけのよい土に植えて、水やり頻度を多くして対応します。土が乾ききる前に水をやるようにします。

夏は高温で蒸発が早く、水切れしやすいので毎日、朝と夕方の2回、水やりをします。昼に水をやると水が沸騰して根を痛めるので避けましょう。それでも水切れするようなら、明るい日陰に移動させて蒸発を防ぎましょう。

庭植えの場合は、株元にバークチップやワラなどを敷いて乾燥を予防しましょう。

肥料

鉢植えの場合は3月から5月と、秋に液体肥料をやります。庭植えにした場合は冬に寒肥として緩効性固形肥料をやるといいです。寒肥はやってもやらなくてもいいです。

8月の暑い時期に肥料が土の中に残っていると、根を傷めてしまい、枯れやすいです。夏に肥料成分が残らないように春の肥料は5月一杯で止めておきましょう。
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植え付け・植えかえ・種蒔き

時期

植え付けは春か秋。

アストランティアは3年ほどで株が老化してきます。老化すると生育不良がおき、開花が極端に少なくなります。株分けすることで老化を防げます。

用土

水はけの良い土を好み、土は山野草の土を利用します。もしくは鹿沼土軽石腐葉土3を混ぜたものを使います。水はけが悪いと根が腐ってしまいますので必ず水はけの良いものを使います。

庭植えにする場合は、庭植えの場合は庭土に腐葉土か堆肥を追加し、さらに川砂・軽石小粒・パーライトなどを入れて水はけをよくして植えましょう。

鉢植え

鉢植えをする場合は、鉢の底の穴を鉢底ネットでふさぎ、そのネットの上に鉢底石を2〜3cmほど置いてください。用土を入れ、株を植えて、間に土を詰めていき、最後に鉢底から水が出るまでたっぷり水を与えてください。

植え替えを行う際には、古い土を約3分の1程度取り除き、同じ大きさの鉢か少し大きめの鉢に植え替えます。株を分けることもできるので、それぞれを新しい鉢に移植しましょう。

庭植え

深さ20cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を少量だけ入れて、よく混ぜて用土とします。 穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。複数株を植える場合は株同士は20cm〜25cm空けて植えてください。

土には川砂・軽石小粒・パーライトなどを入れて水はけをよくして植えますが、それでも水はけが悪い場合は、レイズドベッドなど水はけ対策を考える

こぼれダネについて

アストランティアは発芽率が悪く、種子を採取して撒いてもなかなかです。ところが、育てているとたまに株横に発芽しています。

アストランティアは寒さに当たってから発芽するので、寒さに当てつつ、乾かないようにしておく必要があります。ティッシュなどを濡らして、種を包んで、ポリ袋に入れて、冷蔵庫に入れておき、それを春(4月)にまくといいです。

もしくは秋にまいて冬に戸外で当てて、自然に発芽するのを待ちましょう。

管理場所・日当たり

アストランティアは日光を好むのですが、夏の暑さ・乾燥に弱いです。夏以外の季節は日当たりがよいです。日陰だとヒョロ長くなってしまいます。鉢植えなら、夏以外は日当たり、夏は半日陰に移動させます。庭植えなら年中半日陰の場所で管理しましょう。

夏越し

アストランティアは夏の暑さと、乾燥に弱いです。中間地・暖地なら、夏は半日陰の涼しいところに移動させてください。

乾燥にも弱いので乾燥で枯れてしまいます。鉢植えは乾燥対策のためにも半日陰に移動させて、水やりをしっかりとします。庭植えであれば、根元に腐葉土やバーグなどを敷いて蒸発を防ぎます。

夏の直射日光はNG。西日もアストランティアにはNG。

病気・害虫

ウドンコ病、ケムシ、ネコブセンチュウなどが発生します。セリ科なのでセリ科を専門に食べるケムシが、あっという間に食べてしまうので、見つけ次第補殺し、薬剤(BT剤など)を散布して駆除しましょう。

剪定

花が終わったら、花茎から切って取り除きます。切ることで摘芯になり、わき枝が出て、株が大きくなって、花がたくさん咲きます。また、花が種子をつくると弱って、次の花が咲きづらくなるので、花を摘むといいです。

早めに切って、風通しの良い日陰で吊るしているとドライフラワーにできます。

特徴・由来・伝承

セリ科の植物。切花でもたまに流通しまし、独特の雰囲気があるのでフラワーアレンジメントをする人は栽培するといいかもしれない。雰囲気はシロツメクサクローバー)と似ていますが、アストランティアの方が色合いに透明感があります。イングリッシュガーデンでよく植えられています。

ヨーロッパからアジア西部に自生するセリ科植物。
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