黒竹(クロチク)の育て方は?

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黒竹の基礎データ
黒竹
科名イネ科
属名マダケ属
学名Phyllostachys nigra
別名クロチク
水やり水を好む
場所外の半日蔭
難易度上級者向け
画像投稿
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植え
肥料
剪定
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黒竹(クロチク)の特徴は?

黒竹(クロチク)はイネ科マダケ属ハチク(淡竹)の変種。葉っぱの緑と茎の黒が鮮やかに映える。その上、モウソウダケやマダケのようには太くならず、茎の太さが一定以上大きくならないです。大きさも竹としては、ほどほど。人気がある植物です。タケノコは食べられる。黒竹は最初は緑で徐々に2年かけて黒くなりますので、苗のうちは緑です。
樹高・草丈3m〜5m
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ハチクの変種

ハチク(淡竹)とか呉竹(クレタケ)と呼ばれる竹の変種。ハチクは日本に自生する植物で、まぁ「竹」のこと。日本に広がっている竹はモウソウダケ、マダケとハチク。

ハチクは非常に根の張りが早い。

ハチクを植えるときは、土管を埋めてそこに植えないと、無尽蔵に広がって他の植物を駆逐するだけでなく、建築物を傾けることもあり、塀を越えて隣近所に進入すると裁判沙汰です。

黒竹はハチクほどの広がる力はありません。ですが、それでも普通の植物に比べると繁殖力があり、植えるときは根が広がりすぎないようにする対策が必要です。

黒竹は開花もする??

黒竹は花も開花するが60年〜120年の周期で目にすることはほぼない。大量に開花して種子を作り、その種子を食べたネズミが大量に繁殖し、ネズミが黒竹の実を食べ尽くすと、農作物を食べて大飢饉が起きていたとも言われています。ちなみに開花すると株が枯れるらしいです。

ちなみに草木は周期的に豊年と貧作を繰り返すことが多いですが、これはタネを食べ尽くされないための策略なんですが、繁殖スパンが短いネズミには効果がないって話なんですよね。困ったもんです。

最初にまとめ

●育てることは難しくない。それより広がりすぎて困るかも。植える前によく考える。業者に相談する。
●鉢植えの場合は水やり注意。
●庭植えの場合は、地下茎が広がらないようにシートで根の周囲を囲むか、トタン板などで防御する必要がある。深さは地下50cmまで防御する。庭植えする場合は、業者に相談を。
●夏など乾燥する時期は葉っぱに水を掛けてあげる。
●寒さには強い。
●日当たりが良いと黒くなる。

水やり

庭植えの水やり

庭植えの場合は水やりは雨で十分です。

ただし植え付けて2年は根が広がり切っておらず、乾燥に弱いので庭植えでも水やりをしてください。特に1年目の夏は注意します。また、根を張って以降も、乾燥で葉っぱがチリチリになることがありますので、たまに…乾燥しやすい夏だけでなく冬も葉っぱに水を掛けてあげてください。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は土が乾いたら、鉢底から水が染み出すくらいにしっかりと水やりします。黒竹は水を欲します。それに土への水やりだけでは不足して、葉っぱが縮れてしまうかもしれません。水やりのついでに、葉っぱに直接バサーっと水を掛けて蒸発を防いであげましょう。

冬は変化が少ないし、葉っぱも少ないしで水やりを忘れがちですが、土が乾いているなら、水をやるようにします。

肥料

肥料は基本なくてもいい。なくても広がりすぎるほど。ただし葉っぱの色が悪い、生育があまりに悪い場合は、春から秋にかけて、様子を見ながら緩効性化成肥料をやるか、液肥をやります。
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植え付け・植えかえ

庭植え、鉢植えが可能。黒竹はモウソウダケ・マダケのように大きくも太くもならないし、そこまでの繁殖力はありません。しかしやはり竹。根が広がらないようにしないと、大変です。

北海道から九州で戸外で栽培可能。育てられるか?より、広がりすぎないようにすることの方が大事です。

時期

春の活動を始める直前の3月〜4月がもっとも適している植え付け・植え替えの時期ですが、乾燥に気を付けるならば、その後の時期でも植え付け・植え替えは可能です。

鉢植えにしていて、根詰まりを起こしていたら、植え替えをしましょう。多少根詰まりをしていたからって枯れるわけじゃないですが、水切れが起きやすくなるので、植え替えをして土を増やして水切れ防止をするといいです。

用土

赤玉土5川砂3腐葉土2を混ぜたものに化成肥料を混ぜた土。もしくは赤玉土8腐葉土2を混ぜたものに化成肥料を混ぜた土を使います。

鉢植えの手順

鉢植えの場合は、根鉢より一回り大きな鉢を用意します。植え付け・植替えのときに土を落とさないで、根をほぐさないで植え付けてください。鉢底の穴をアミで塞いで土が出ないようにしてから軽石を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。また葉っぱにも水をかけてください。

鉢植えを地面の上に置いていると、鉢底から根が脱走して、土に根を張り、庭に黒竹が生えることがあるので、必ず受け皿を敷くか、土の上に直置きしないようにしましょう。

庭植えする時は防根シートを使う

黒竹:庭植えする時は防根シートを使う
庭植えの場合は、深さ50cm以上の穴を掘って、防竹・防根シートを周囲に張り巡らし、根が広がらないようにします。掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割入れて、化成肥料を少量入れて混ぜて、半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
●庭植えも植え付けて2年ほどは、乾燥しすぎないように水やりをする。

防根・防竹シート

黒竹も根が千切れると、そこからタケノコが生えて株が増えます。一旦植えてしまってから「ヤバイ!」と気がついて根を掘り返しても、根を取りきれず、千切れた根からまた黒竹が生えてきて、なかなかです。

そこで植えるときは必ず防根・防竹シートで根の周囲を覆っておきます。防根・防竹シートで検索すると出てきます。高価ですが、やらないと地下茎が隣の家に侵食し、ご近所トラブルの元です。
防竹シート
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●トタン板を埋めて根が広がらないようにすることもある。トタン板は最低50cmの深さまで埋める。
トタン板
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●鉢に植えて、その鉢ごと地面に植えるということも。土管を埋めて、その穴の中に埋めることも。そのくらい用心するべきもの。
●庭植えが怖い、いろいろと面倒ならば、鉢植えが無難です。

株分け

3月にタケノコがついている根を切り分けて植え付けをすると株が増えます。タケノコに50cmほどの根がついた状態のものを植え替えます。でも、そこまでして増やしたい植物でもないでしょうね。

管理場所・日当たり

黒竹は日当たりか半日陰が適しています。日当たりがいいと茎がより黒くなります。でも乾燥すると葉っぱが傷んでしまうので半日陰が一番いい。日陰でも日陰の度合いによっては大丈夫かもしれませんが、茎の黒さが鈍いもで、避けた方がいいです。また、室内は駄目。日光が不足すると葉っぱが落ちます。

芯止めと剪定

黒竹が大きくなりすぎないように、自分にとって適切な大きさになったら、芯止めをします。ようはちょうどいい高さのところで先っぽを切ってしまうわけです。芯止めは春以降の成長がひと段落する初夏(6月〜7月)に行います。

枝も同様に整理します。枝ってのは笹のような葉っぱが生えている部分ですね。あれは春(3月から5月)に剪定します。竹の下葉は切り、上の方は残し、かっこいい樹形を目指します。

病害虫

天狗巣病
天狗巣病はまるで天狗の巣のような〜奇形の枝葉が密生する病気で、原因は「Aciculosporium take Miyake」という菌が引き起こします。他の植物でも似たような病気があるんですが、それらは原因はハッキリとはしていません。

で、天狗巣病は株が弱ると発生しやすく、開花が近いと発生しやすいという話もありますが、そこは60年に一度、120年に一度の話なので割愛しましょう。病気は治療はできず、放置していると他の部分にも感染するため、病変部分を取り除き、廃棄もしくは焼却しましょう。

その他の病害虫
他にはスス病・黒穂病・さび病・タケホソクロバ・ベニカミキリ・タケスゴモリハダニカイガラムシ、ハダニが見られます。

黒竹を駆除したい!

黒竹はそこまでじゃないですが、繁殖力は強い方。枯らしたいのであれば、株元にドリルで穴を開けて除草剤を流し込む、という作業を枯れるまで繰り返すといいです。

詳細やその他のことについては以下のページを参考にしてください。
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