ツツジ

科名 | ツツジ科 |
属名 | ツツジ属 |
学名 | Rhododendron |
水やり | 水を好む |
場所 | 外の日なた |
難易度 | 上級者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
目次
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ツツジ(躑躅)とは?

ツツジは変異しやすく、また交配もお手軽なために昔から品種改良が頻繁に行われてきました。それで沢山の品種があります。といっても、見た目が違っていても「ツツジ」の育て方は基本的にはほとんど一緒。ちょっと違うのは「ヒラドツツジ」が寒さに弱いことくらい。
土は酸性であること、根が浅く乾燥に弱い方であること、ベニモンアオリンガが発生して花が咲かないことがあるなど、いくつかの注意しなくてはいけないポイントがあります。
樹高50cm〜2m
ツツジのその他の種類についてや、開花しない理由については以下のページを参考にしてください。
水やり
鉢植えも庭植えも夏の水切れに注意。7月8月に花芽ができるが、このときに水切れすると花が減ります。鉢植えの水やり

庭植えの水やり

肥料
肥料をやらないと枯れるということはありませんが、肥料がないとアレだけの花は咲きません。寒肥として2月に油粕・骨粉か化成肥料をやります。次は花の後(5月〜6月)にお礼肥として化成肥料をやります。あとは秋(9月)にも化成肥料をやります。肥料は根元から離して置いてください。ツツジは根が浅く、根元に置くと肥料が根に触れて肥料焼けを起こします。
植え替え・植え付け
時期
一番よいのは2月3月のツツジが活動していない時期。この時期であれば、多少乱暴な植え替えをしても復活する。地上部をかなり切り詰めても春には問題なく復活する。あとは花が終わった5月6月。次は秋の9月10月。このときの植え替えは根が活動しているので、古い土は出来るならば落とさないで、一回り大きな鉢に植え替える方がいい。
開花している時に植え替えると枯れるので、注意。
必ず酸性の土で

用土

庭植え

ツツジは根で空気を取り入れています。呼吸しているわけです。そのため深く植えると窒息して枯れることがあります。苗を植える場合は、深植えしないように気をつけます。
鉢植え
鉢植えの場合は、植え替えの場合は古い土を3分の1ほど落としておきます。根の負担を減らすため、地上部の枝も半分ほどに切り詰めます。鉢底の穴を鉢底ネットで塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
古い土は落とした方がよい。ただし、2月3月以外はあんまり落とさないほうがいい。2月3月は地上部もかなり切り詰めてもいい。太い幹以外をバッサリいっても枯れない。
古い土と新しい土は「同じ配合」が好ましい。あまりに配合が違うと新しい土に根は広がらず、復活しない(復活しづらい)。
古い土と新しい土は「同じ配合」が好ましい。あまりに配合が違うと新しい土に根は広がらず、復活しない(復活しづらい)。
管理場所・日当たり

落葉性のツツジは半日陰が適しています。大きな木の根元などの木漏れ日の場所が良いです。
越冬

根が浅くて、霜柱で根っこが持ち上がると根が切れて株が弱って、枯れることがある。霜柱が立つ地域は株元に腐葉土やワラでマルチングをして防ぐ。
剪定
時期
ツツジは夏に花芽形成を行います。剪定は開花を終える5月から6月上旬までに行ってください。秋以降に剪定すると花芽を落として翌年の花が減ります。花芽は目視では分かりません。8月9月以降は慣れれば分かる、かも。
手順



花ガラ摘みを兼ねる
花が終わると花ビラが変色して汚くなります。これを花ガラといいます。開花時期の手入れとしてこの花ガラを摘むついでに、花が咲いたところから3センチほど剪定をしておきます。植物は花が終わると種子を作ろうとします。するとエネルギーが花に向かい、株が弱ります。花ガラ摘みをすることで翌年の開花を更に促進することが出来ます。
ようは剪定を前倒しで開花しているときにしちゃうって感じ。この花ガラ摘み+剪定をまめにやっていると花後の剪定は不要。株の数が少ないならコレでいいです。
花の後に実がついたら取り除く。花芽ができる時期と種子ができる時期が重なっていて、種子を放置していると花芽ができない(できづらい)。花後に剪定するのは種子をつけないようにする目的もある。
花の後に実がついたら取り除く。花芽ができる時期と種子ができる時期が重なっていて、種子を放置していると花芽ができない(できづらい)。花後に剪定するのは種子をつけないようにする目的もある。
病害虫
ベニモンアオリンガが発生する。ツボミを食べるので、発生すると開花しなくなる。夏に蕾を見て、穴が空いていたら発生している。ツツジグンバイもやばい。ツツジグンバイが発生すると、葉っぱの裏に黒い糞がこびりつき、葉っぱの表は白いまだら模様になる。でもベニモンアオリンガの方が憎たらしい(花が咲かなくなるから)。
その他の開花しなくなる要因は以下のページを参考に。
病害虫と対応の農薬
イラガ→ サンヨール液剤AL
カイガラムシ→ カダンK
ケムシ→ サンヨール液剤AL
ツツジグンバイ→ 園芸用キンチョールE・オルトラン水溶剤・ベニカグリーンVスプレー・モスビラン液剤・モスビラン粒剤
ルリチュウレンジハバチ→ GFオルトランC
ロウムシ→ カダンK
うどんこ病→ トップジンM水和剤
褐斑病→ トップジンM水和剤
炭そ病→ トップジンM水和剤
もち病→ Zボルドー
イラガ→ サンヨール液剤AL
カイガラムシ→ カダンK
ケムシ→ サンヨール液剤AL
ツツジグンバイ→ 園芸用キンチョールE・オルトラン水溶剤・ベニカグリーンVスプレー・モスビラン液剤・モスビラン粒剤
ルリチュウレンジハバチ→ GFオルトランC
ロウムシ→ カダンK
うどんこ病→ トップジンM水和剤
褐斑病→ トップジンM水和剤
炭そ病→ トップジンM水和剤
もち病→ Zボルドー
特徴・由来・伝承
ツツジ科ツツジ属の植物の総称として「ツツジ」という名前が使われます。ツツジに形状が似ていることからツツジと名前がつく植物も多い(ドウダンツツジ)。長寿の木であり、800年以上の樹齢の個体があります。ツツジという名前は「続き咲き」とも「綴り茂る」が語源とも。漢字の「躑躅」は音読みで「テキチョク」。立ち止まるという意味。躑躅が美しく目に留まった人が立ち止まったことからと言われています。万葉集に読まれているほど日本には馴染み深い植物。
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