ラナンキュラスの育て方…休眠時期じゃないのに葉っぱが黄色くなって枯れてきたら

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ラナンキュラスの基礎データ
ラナンキュラス
科名キンポウゲ科
属名キンポウゲ属
学名Ranunculus asiaticus
耐寒0度
水やり水を好む
場所外の日なた
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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ラナンキュラスとは?

ラナンキュラス:ラナンキュラスとは?
球根を植えるのが10月前後。店頭にラナンキュラスの苗が並ぶのが2月~3月。高温多湿に弱く、真夏になると地上部が枯れてしまいますが、球根は生きています。ですが、暖地では土から掘り上げて風通しのいい日陰で管理していないと球根ごと腐ってしまいます。

一般的には店頭にラナンキュラスの苗が並ぶと購入して日向に植えて、春に楽しむ、というイメージです。
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葉っぱが黄色くなって枯れてきた?

ラナンキュラスは夏に休眠するので、そのときに葉っぱが黄色くなるのは健康的な反応なんですが、それ以前の10月〜4月に葉っぱが黄色くなるのは、別の問題があるからです。

原因の候補の一つは15度以上の環境です。気温が上昇すると休眠する性質上、室内で管理し、暖房がかかっていると「夏だ!」と葉っぱを黄色くさせます。涼しい日当たりの良いところで管理しましょう。

次は肥料不足です。ラナンキュラスは肥料を欲しがり、不足すると葉っぱが黄色くなり、茎も細くなります。必ず追肥しましょう。

次は日光不足です。日当たりに移動させましょう。

次に病気害虫です。環境によってはハダニウィルス病が発生しているかもしれません。

大抵は高温・肥料不足・日光不足ですね。対処すれば回復しますよ。

水やり

基本は土が乾いていたら水をやるという、一般的なガーデニング植物の水やりです。土が濡れているようであれば水はやらないようにしてください。ただし、ラナンキュラスは水が切れるとすぐに首が曲がってへたれてしまいます。水切れにも注意。開花が終わると、地上部の葉っぱが黄色くなってきます。黄色くなってきたら水やりを控え、すべての葉っぱが黄色くなったら水やりをやめて掘り上げます。

ラナンキュラスは高温多湿に弱いので、水やりは繊細です。春になり、暖かくなり葉が茂ってくると、風通しが悪くなり蒸れやすくなります。また、花には水がかからないようにしましょう。花が傷んでしまいます。

肥料

生育期間中(11月〜3月)は緩効性固形肥料を一カ月に一回やるか、液体肥料を一週間に一回程度やります。肥料が不足すると葉っぱが黄色くなり、茎が細くなります。肥料が切れないようにします。

その後、温かくなると休眠しようと葉っぱが枯れ始めます。その時、肥料が土に残っていると球根が腐りやすいので、化成肥料は3月でストップします。

管理場所・日当たり

日当たりで管理します。花が咲くためには一定の寒さに当たらないといけませんので、球根から植えた場合は、10度程度の寒さに当ててください。暖地・中間地なら戸外で越冬できますので戸外で管理して、寒さにしっかりと当てましょう。店頭で買った苗には低温処理がしてありますので、気にしないで大丈夫です。
●15度以上の部屋で管理していると間延びします。冬は少し寒いところで管理します。

冬の管理

冬に芽が出ている苗が流通するのですが、この苗は芽を出すために温室で育てているために、霜に当たると枯れてしまいます。霜が降りるような地域でも、霜にさえ当たらなければ戸外でも枯れません。冬に土が凍結するような地域では枯れてしまいますので、寒冷地では凍結しなくなる春以降に植え付けをしましょう。

開花後に葉っぱが枯れたら掘り出す

気温が上がってくると葉っぱが枯れて休眠に入ります。葉っぱが全て枯れたら掘り上げて、ミカンのネットなどに入れて吊るして、風通しのよい日陰で陰干ししておきます。また10月に植えると春に花が咲きます。

球根が太って分球していても球根が乾燥していないと、分割しにくいです。乾燥させると、分離しやすくなりますので、今はそのまま陰干ししておき、植える直前の10月に株分しましょう。
●掘り上げる時に葉っぱを見ます。葉っぱにモザイク状の模様があるならば、ウィルス病に感染しています。ウィルス病は治療できず、ただ広がるばかりですので、必ず破棄します。

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植え付け・植えかえ

時期

球根の植え付けは10月。店頭に芽が出ている苗が並ぶのは2月から3月。一般的には2月か3月に植え付けをします。店先に並ぶ頃には霜が降りなくなっていることが多いですが、霜に当たると枯れてしまいますので、鉢植えにして、移動できるようにするか、霜が降りなくなってから植えるのがイイです。

ラナンキュラスは春に花が咲いて夏には掘り上げ、それを10月に植えるというサイクルを繰り返します。10月に植えるときは球根はカサカサに乾いていて、これを土に植えると「腐って」しまいます。そこで前もって「適度に水分を吸収させる」ことで腐ることを防ぎます。

用土

用土は一般の花と野菜の培養土か、これにバーミキュライトを一割混ぜるか、赤玉土腐葉土3バーミキュライト2を混ぜた物を使います。酸性土壌を嫌います。庭植えする場合は、石灰で中和させておきましょう。

植え付けの前の水戻し作業

キッチンペーパーやティッシュを濡らして球根を包み、日蔭で一晩おいておくと給水完了です。見た目が全然違います。ピチピチしています。これを3センチの深さに植えます。ただ、この作業は手間が掛かり、面倒ですし、ラナンキュラスの苗って安いので、毎年植えて捨てて買うの繰り返しです。
ユーザーさんからの投稿によると…「球根から育てることがかなり面倒臭いように書いていますが、吸水させるのはそれほど面倒な作業ではないですよ。2月頃に買って来る花付きの株は、温室育ちで、無理やり咲かせているので、どうしても買った後弱る印象です。球根から育てるのは寒ささえ気を付ければ難しくはないですし、花もよく咲きます。球根も毎年困るほど増え、年々花が小さくなるということもないですので、球根から育てる方が私はおすすめです」とのこと。参考に。

庭植えの手順は?

深さ20cm〜25cmの穴を掘り、大きな石があったら取り除いておきます。掘り出した土に苦土石灰を1平方mあたり100g〜150gほど入れて中和させます。中和には1週間〜10日かかるので、反応が終わってから、腐葉土か堆肥を、庭土に対して2割か3割ほど混ぜて、化成肥料を説明書きの規定量入れて、よく混ぜて用土とします。できれば1週間寝かせて、土を馴染ませると根が広がりやすくなります。

穴に半分ほど土を戻して、球根の頭が深さ3cmになるように植えます。芽が出ている苗は、苗の地面と庭の地面が同じ高さになるように…普通に植えましょう。株と株は15センチは離します。出来れば20センチ離した方がよいです。密生した方が花が綺麗ですが、密生すると春に蒸れやすいです。隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

鉢植えの植え付け

5号〜7号の鉢で1個の球根を植えます。

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、球根の頭が深さ1cm〜2cmになるように植えます。複数の株を植える場合、株同士は15cmほど空けましょう。隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。

ツボミが上がってきたら、土を落とさないで一回り大きな鉢に植え替えるといいです。開花しているときは非常に水を欲しがるので、水切れしやすいです。もしくは水やりの頻度を増やすか、最初から底面給水の鉢に植えておくといいです。

病気・害虫

灰色かび病
終わった花を放置していると、腐って病気になります。終わった花は必ず摘むようにします。風通しよくしておき、殺菌剤を散布すると予防ができます。

アブラムシ
アブラムシはどうしようもなく発生します。前もってオルトランを撒いておくと予防できます。大量に発生したら薬剤で駆除しましょう。

エカキムシハモグリバエ
葉っぱに妙な白い線がついていたら、その線の中に虫がいて、葉っぱを内部から食べています。その線の先に虫がいるので、指で潰してしまいます。通常は天敵がいて、枯れるほどのことはないです。

ウィルス病
葉っぱや花にモザイク状の模様が出ます。治療はできません。虫を媒介に広がるので必ず球根を破棄します。

特徴・由来・伝承

耐寒性多年草でラナンキュラスのラナはラテン語でカエルを意味します。葉っぱがカエルの足に似ているからです。

十字軍がヨーロッパに球根を持ち帰り、改良が加えられ18世紀前後にヨーロッパで盛んに栽培されました。
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