ジュウシホシクビナガハムシ…アスパラの害虫!予防と駆除

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ジュウシホシクビナガハムシ

テントウムシのような赤に黒の星模様がついた、明らかにテントウムシとはフォルムの違う細長い虫が「ジュウシホシクビナガハムシ(体長7mm)」です。この虫は幼虫も成虫もアスパラガスの葉と茎を食べます。

放置しているといずれ地上部を食いつくしてしまいます。食べられた茎は生育不良を起こして、曲がってしまいます。恐ろしいやつです。

生態

ジュウシホシクビナガハムシはアスパラガスの仲間しか食べない。ではこのクビナガハムシがどこからやってくるのかというと、山などに自生する「キジカクシ」というアスパラガスの仲間を日ごろは食べて生活していて、そこからやってきます。

山に住んでいるのであれば、都市部には来ない、と思いたいが、都市部の家庭菜園や農園のアスパラガスまでやってくる。ただし都市部では発生頻度は低い。低いのですが、一旦発生するといついて毎年発生するので、見つけ次第対処するのが賢明です。

生活サイクル

落ち葉の下や株元で成虫が越冬。春になるとその成虫が活動をはじめて、アスパラガス属の植物を食べ始め、卵を産んで数を増やす。春は4月中旬には活動が始まり、産卵は7月まで行われ、幼虫は9月まで見られる。寒くなると成虫で落葉の中で越冬する。

別のところから飛んでくるので、農薬の散布は継続して行う必要がある。

対処・防除

薬殺する

ジュウシホシクビナガハムシの対処法としては捕殺するか、農薬を撒くしかありません。発生する数が半端ないので、現実的には捕殺は不可能。対処・防除の手段は農薬一本と考えたほうが良いです。

発生したら、アディオン乳剤、アクテリック乳剤、エルサン乳剤などを散布する。
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収穫後も農薬散布を継続する

6月までアスパラガスを収穫しますが、その後も葉っぱがあり、その葉っぱをジュウシホシクビナガハムシが食害して増えていき、そのまま越冬してしまいます。収穫後は農薬を散布するモチベーションが下がりますが、この時期にも定期的に散布して駆除しておくと、越冬する成虫の数を抑えられ、来年以降の被害を減らせますので、散布を継続しましょう。

越冬中に駆除する

成虫で越冬する。落ち葉・枯れた茎の中で越冬するので、アスパラガスの周囲にこれを残さないようにする。

卵を取り除く

4月から7月はアスパラガスの穂先や葉芽内・擬葉と葉柄の基部に卵を産み付ける。家庭菜園をしている場合はここをチェックして卵を取り除く。

周囲の雑木林を刈る

普段は雑木林のアスパラガスに近い植物を食害しているので、これを刈っておくことで発生を防げます。
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