彼岸花(ヒガンバナ)の育て方

彼岸花(曼珠沙華・リコリスラジアータ・ヒガンバナ)

彼岸花
科名ヒガンバナ科
属名ヒガンバナ属
学名Lycoris radiata
別名曼珠沙華・リコリスラジアータ・ヒガンバナ
耐寒0度
水やりたまにやる程度
場所外の日なた
難易度初心者向け
画像の投稿
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開花
植え
肥料

彼岸花(ヒガンバナ)

彼岸花(ヒガンバナ)
文章の修正彼岸花はヒガンバナ科ヒガンバナ属(リコリス属)の球根植物。学名はリコリス・ラジアータ(Lycoris radiata)。庭植えにしてしまえば基本的に何もしなくても大丈夫。彼岸のころ(9月)になると、土手からニョキニョキと生えてきて、まず花だけが咲き、その後、葉っぱが生えてきて、冬を越して梅雨前後で葉っぱが枯れて休眠し、また秋に開花します。庭植えが基本ですが鉢植えにする人もいます。

ヒガンバナは縄文時代に稲作とともに渡来。ヒガンバナは人の手によって畦(あぜ)に植えられて広がりました。ヒガンバナの球根は根で土を締める性質があり、畦に植えると畦の土が固まるためと言われています。

似た花を咲かせるものにネリネリコリスがあります。

彼岸花の仲間

文章の修正彼岸花にも加奈姫、九州産桃花、黒蜘蛛などの品種がありますが、流通するほどに株が増えにくく、高価です。以下に彼岸花として流通しがちなものを羅列しています。

ショウキズイセン(鍾馗水仙)

文章の修正ショウキズイセン(鍾馗水仙・Lycoris traubii Hayward)、ショウキランとも呼ぶ。「黄色いヒガンバナ」としてネットオークションに出ることがあるけど、元々存在する植物で、変種ではないし、彼岸花とは同属別種。

白花曼珠沙華

文章の修正白花曼珠沙華はショウキズイセンとコヒガンバナの交配種で白い花が咲く。「白いヒガンバナ」としてネットオークションに出ることがあるが、アルビノではないです。そもそも種子のできない三倍体のヒガンバナにアルビノってあるのでしょうか。

コヒガンバナ

文章の修正コヒガンバナ(プミラ)はヒガンバナより開花が早く小型で、種子ができる。学名にプミラとつくため「プミラ」と呼ぶ人もいます。中国に自生しているものを取り寄せて流通しています。

ワラベノカンザシ(注意!)

文章の修正ワラベノカンザシは彼岸花が除草剤に当たって色抜けしたもの。これがネットオークションで「色変わりの変種」として流通することがあるので、気をつけましょう。しかしまぁ、気の利いた名前をつけたものですね。画像がなくてすいません。画像があれば投稿をお願いします。

その他の仲間は
を参考に。

水やり

庭植えの水やり

水やり
文章の修正ヒガンバナは乾燥気味の環境を好み、水をやりすぎると枯れてしまいます。庭植えにした場合は、日照りでもない限りは降雨だけで十分です。

鉢植えの水やり

文章の修正鉢植えにした場合は、土が乾いていたら水をやってください。葉っぱも花も何も無い時期(夏)…休眠時期にも水やりをしてください。必ず忘れないように水をやりましょう。休眠していますが、断水はしないようにします。断水すると調子を崩します。

肥料

肥料
文章の修正土にそれなりに有機物が入っていれば、追加で肥料は必要ありませんが、葉っぱのある時期に薄い液体肥料をやることで、球根が太り、翌年以降に花が咲きやすくなります。開花が鈍い場合は、多少肥料をやると開花しやすくなることがあります。
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植え付け・植えかえ

時期

文章の修正花・葉がない時期に植え付けをします。7月〜8月です。

用土

文章の修正用土は水はけのよいものがいいですが、市販されている花と野菜の土で十分です。それで植え付けをします。彼岸花は植え替えを嫌うので、できれば赤玉土より耐久性のある軽石6と腐葉土4を混ぜたものを使うといいです。

庭植え(地植え)

文章の修正深さ30cmほど掘り返して、土が痩せているならば腐葉土を元の土に対して2割か3割ほど追加してよく混ぜ用土とします。穴に用土を半分戻して球根を配置します。球根はすっぽりと見えなくなる程度に植えてやると、あとは自然と自分でちょうど良い深さに沈んでいきます。首が非常に長い場合は、首が少し土から出るように植えます。

球根同士は5センチ以上離してください。あとは隙間に用土を入れていって、最後にしっかりと水をやって完成です。

一旦植えたら数年はそのままにしておきましょう。掘り出すと機嫌を損ねることがあるかもしれません(ヒガンバナ科にはよくある)。
ヒガンバナは花も葉もない時期があるので、そのとき「ナニが植わっていたか?」全く解らなくなりますので、目印として何か札を立てておいたほうがよいです。

鉢植え

文章の修正5号鉢なら3球、7号鉢なら6球くらいを植え付けます。根が深い植物なので深いプランターや鉢を用意して植えてください。とにかく浅い容器には植えないほうがいいです。

鉢底の穴を網で塞いで、軽石を2cmか3cmほど入れて、用土を入れて、球根を植えます。球根は頭を少し出すように植えます。最後に水をしっかりとやり、植え付けの時に水をやったら、あとは放置しておきます。9月になって芽が出たら、土を乾いたら水をやるようにします。

管理場所・日当たり

管理場所・日当たり
文章の修正彼岸花は日光を好みます。日当たりの良い場所で管理しましょう。
品種によっては半日陰を好む場合もありますが基本的には日光を好みます。

開花しない理由

文章の修正彼岸花は花が終わって葉っぱが出ているときに、翌年の花芽を形成しています。この生育時期に日光・水・肥料が不足すると翌年開花しないことがありますので、例えば1年おきに開花する場合は条件を見直しましょう。

彼岸花は昨年のうちに花と葉を形成し、球根内で準備し、その葉っぱを出して光合成をするんですが、この葉っぱの数が決まっていて、秋以降に葉っぱが出たあとは新たに葉っぱは出ません。なので、秋以降、葉っぱが出たあとで草刈りして葉っぱを刈ると、新たな葉っぱは出ず、球根が太らないため花芽が形成されません。葉っぱは刈らないようにしましょう。

また彼岸花は球根がある程度の大きさになるまで開花しません。一般的に流通している球根は開花直前の株とされますが、場合によっては開花しないこともあります。貰い物だともうちょっと太る必要があるかもしれません。

病害虫

文章の修正ハマオモトヨトウ
彼岸花は毒があるため、害虫はつきづらいのですが、ハマオモトヨトウというヒガンバナ科を専門的に食害する害虫が発生します。ハマオモトヨトウは球根を食べ、ほぼほぼ全滅させることがあります。全滅しなくても球根にダメージを与えて、翌年の開花が鈍くなることがあります。

発生したら薬剤で駆除します。前もってオルトランを散布しておくと予防できます。
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鹿が食害することがあるらしいです。

特徴・由来・伝承

文章の修正9月の彼岸になると、ニョキニョキと生えてきて、真っ赤な花を咲かせる植物。ヒガンバナは日本原産の植物ではなくて中国と言われています。そのうえ日本に自生する彼岸花は全て遺伝的には同じもので、しかも3倍体で種子が出来ない。

稲が伝来した際に、一個のヒガンバナの球根が紛れ込んで、それが日本中に広まったと思われます。日本の彼岸花の生育地域を調べてみると、明らかに河口から上流へと上っているために、人の手で植えられたとされています。
それでは彼岸花を人があちこちに植えた理由は何かというと…
彼岸花の球根(鱗茎)には毒があり、それを田んぼのあぜ道に植えることで小動物(モグラ)避けにした。

彼岸花には毒があるが、水溶性で水にさらしていると毒が抜けるために、緊急用の食料となった。

ヒガンバナの根が土手や畦の土を固める。

と言われています。

ヒガンバナが嫌われる理由
ところで、ヒガンバナは日本では忌み嫌われています。理由は…
彼岸に咲くため

彼岸花は種が出来ない。それが子孫繁栄と反するため。

真っ赤な花が血しぶきのように咲くため。

葉っぱも無く、いきなり花が咲くために気持ち悪い

と言われています。
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9月〜10月に肥料をやる植物

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