ハーブゼラニウムの育て方

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ハーブゼラニウムの基礎データ

ハーブゼラニウム
科名
フウロソウ科
属名
ペラルゴニウム属
学名
Pelargonium Scented-leaved Group
別名
センテッドゼラニウム、ニオイテンジクアオイ
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
ハーブゼラニウムの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

ハーブゼラニウムとは?

ハーブゼラニウムはフウロソウ科テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)の多年草のうち、香りの強いもの、これらを交配させたもの。「セインテッドゼラニウム」「ニオイバゼラニウム」とも呼ばれています。このハーブゼラニウム(セインテッドゼラニウム)のうち、バラの香りがするものが「ローズゼラニウム(Pelargonium graveolens)」、リンゴの香りがするものが「アップルゼラニウム(Pelargonium odoratissimum)」、レモンの香りがする「レモンゼラニウム(Pelargonium crispum)」、蚊避け成分の多いものが「カトリソウ」として流通しています。

ハーブゼラニウム(セインテッドゼラニウム)は変なものではないので、虫除けではなく、花と香りを楽しむなら、良いガーデニング材です。ハーブティにもできます。

水やり

ハーブゼラニウム(セインテッドゼラニウム)は乾燥に強い方です。春から秋にかけては、土が乾いていたら水をしっかりとやります。鉢植えならば、水が鉢底から水が出るくらいにしっかりとやります。土が濡れているのに水をやっていると、根が腐ってしまいますので、注意してください。

肥料

ゼラニウム類は花がよく咲きますので、開花時期に肥料をやるとよく咲きますし、肥料が切れると花が止まります。でも肥料がないからといって枯れることはありません。

肥料は開花時期に液体肥料を一週間に一回か、二週間に一回、やってください。

植えかえ

時期

ハーブゼラニウム(セインテッドゼラニウム)の植え替えは花が咲いていない時期に行いたいです。開花前の暖かくなった3月〜5月か、開花が終わって寒くなる前の9月〜10月です。中でも活動がまだ鈍く、生育時期にダメージを取り返せる3月が理想。開花している時に植え替えをするとダメージがあるのでできたら避けたいです。

用土

市販の培養土で植え付けをするか、この培養土に川砂・パーライトを1割か2割入れて水はけよくするといいです。もしくは、水はけのよいハーブ用土で植え付け・植え替えをします。自作する場合は赤玉土7腐葉土3を混ぜたものを使います。

鉢植えの植え替え

ハーブゼラニウム(セインテッドゼラニウム)は最低気温が5度を越えて活動再開間近の3月の開花していない時に土を落とさないで一回り大きな鉢に植え替えをするのが理想。植え替えのときに地上部を半分に切り戻します。この時期に植え替えれば、ダメージを抑えられ、ダメージを取り返せます。他の時期でも植え替えは可能ですが3月が理想です。

4月〜5月、秋(9月〜10月)の植え替えも土を落とさないで一回り大きな鉢に植え替えをします。この時期の植え替えはできれば、根詰まりを起こした場合の緊急避難的な植え替えとしたいです。

ってことは年々、ハーブゼラニウム(センテッドゼラニウム)の鉢は大きくなってしまい、邪魔になりますし、移動するにも大変です。そこで挿木をして別株を作り、そちらに更新していきます。

詳細はペラルゴニウムの植え替えのページの「ペラルゴニウム」の記述を参考にしてください。

挿木

6月前後に枝を5cm〜8cmほど切って赤玉土単用の土に挿して、乾燥しないように管理していると発根します。挿木は簡単に作れます。冬越し、株の更新、植え替えのリスク回避のために挿木を作っておくのは手です。まぁ、枯れたら買い換えるくらいの気持ちでもいいと思います。そんなに高価でもないですし。

参考:ゼラニウム・ペラルゴニウムの挿し木

管理場所・日当たり

ハーブゼラニウム(セインテッドゼラニウム)は日当たりを好みますが、真夏の直射日光には葉っぱが焼けてしまいますし、高温多湿で腐ってしまうことがあります。春と秋は日当たりで管理し、夏は風通しのよい半日陰で管理します。

ハーブゼラニウム(セインテッドゼラニウム)は霜に当たると枯れてしまいます。ですが、霜が降りる地域でも、軒下なら戸外でも越冬します。しかし、寒冷地では軒下でも、枯れます。大体マイナス5度を下回ると、軒下でも枯れます。

収穫

ハーブとして使えます。デザートやサラダの飾りに花を添えたり、エディブルフラワーとして食べることもあります。香りが強いので、ハーブティーにするのではなくて、他のハーブティーに一枚葉っぱを入れて味に深みを出すといった使い方をします。

その他のハーブティーに使えるものはハーブティーにできる家庭菜園で育てやすいハーブのページにまとめています。また、フレッシュハーブの作り方もまとめているので参考にしてください。

病害虫

ウドンコ病灰色カビ病ウィルス病アブラムシハダニカイガラムシヨトウムシなどが発生することがあります。虫除け成分があるのに発生するのは納得いかないかもしれませんが、ゼロってことはないですし、環境(温度・日光・風・水)があってなくて弱るとどうしても発生します。

害虫に関してはゼラニウム・ペラルゴニウムの病害虫の一覧まとめを参考に

特徴・由来・伝承

ハーブゼラニウム(セインテッドゼラニウム)の一種のカトリソウやニームといった「蚊避け」効果を謳った植物がありますが、その効果はかなり眉唾。確かに蚊避けの成分が含まれているのですが、それが家庭で栽培して体感でハッキリと分かるほどという話は、ちょっと聞いたことが無いです。このハーブゼラニウム(セインテッドゼラニウム)はかつてヨーロッパで窓辺に飾って、室内に蚊が入るのを防いでいたので、効果が全くないわけじゃないと思うのです。ただ、いろんな蚊避け製品のある現代でどの程度、効果を体感できるのかは疑問。

参考:蚊・虫除けになる植物・ハーブの一覧
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