フランネルフラワー

科名 | セリ科 |
属名 | アクチノータス属 |
学名 | Actinotus helianthi |
水やり | 乾かし気味に |
場所 | 外の日なた |
難易度 | 上級者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
目次
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フランネルフラワーとは?

水やり

普通の植物と同じ間隔で水をやっていたらスグに腐って枯れてしまいます。土が乾いてから水をやりますが、カラカラのカチカチになってから水をやっても十分です。グッタリしていて引っ張ったら根がほとんど付いていなかった……そんな状態になっていたら水のやりすぎです。フランネルフラワーは酸性土壌でなくなると枯れるという特殊事情がありますが、酸性が弱酸性になるには時間が掛かりますのでまずは、水やり過ぎに注意します。
フランネルフラワーは頑健で育てやすいとネットでうたっていますが、土と水の条件が間違っていると、あっという間にサヨナラします。しかしこの問題さえクリアすれば、初心者には無理でもある程度経験を積んでいれば十分育てられます。
土壌水分計で判断
見た目がこんな感じなので、水切れしたかどうか分かりにくいです。湿気に弱いのですが、水が切れても当然枯れます。元々フニャっとしているので、水が切れたかどうかわかりずらいのも、枯らす原因のひとつです。そこで、鉢を持ち上げて軽さで判断したり、割り箸を突っ込んで土中の状態を確認してから水をやります。土壌水分計という便利なものがあるので、これで土の中の水を計測してから水やりをするかどうか判断するといいです。特に冬は土の表面が乾いていても、土中に水が残っていることがあるので、計測するといいです。
といっても、土壌水分計は最初の「コツ」を掴むためのもので、最初に何回かやって掴んだら、使わなくなります。なので、pHや肥料成分も計測する計測器を買うといいですよ。
肥料

庭植えの場合は肥料はやらないでいいです。
植え付け・植えかえ
春(最低気温が10度以上)か秋(最高気温が25度以下)に植え付け・植え替えをします。用土

植え付けの時に根の土は崩さないでください。根が弱く、いじると生育不良を起こします。
どれだけ酸性の土にしていても、降る雨は弱酸性ですし、水道水は中性ですから、そのうちペーハーがあがって弱酸性土壌になります。といっても二年くらいは大丈夫です。鉢植えの場合は出来れば毎年、植え替えをします。もちろん酸性の土で、です。
鉢植え

鉢底の穴を網で塞いで、その上に土を流出しないようにするための鉢底石(軽石)を2cmか3cmほど入れ、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れていきます。最後に水をしっかりやったら完成です。
苗は土を崩さず、根をいじらないで植え付けてください。
植え替えのときは古い鉢から株を取り出して、土を落とさないでそのままで、ひとまわり大きな鉢に植え替えます。1号か2号大きなものにします。あまり大きなものに植え替えると水やりの感覚が変わってきて失敗しやすくなります。
あと、フランネルフラワーを寄せ鉢にすることがあるんですが、寄せ植えにはできても、その後に植え替えはできないので、その辺りを理解して寄せ鉢にしてください。
庭植え・地植え

穴に用土を半分ほど戻し、ここに苗を20~30cmの間隔を開けて配置し、隙間に余った用土を入れていきます。最後にしっかりと水をやってください。
地植えにしていてしばらくすると弱酸性になり生育が悪くなりますので、ピートモス・クエン酸で酸度を調整してください。詳細は以下のページを参考にしてください。
管理場所・日当たり
日にしっかり当ててください。見た目がフニャっとしているものだから、日陰でもいいような気がしますが、日光に当てていないと、ダメです。気がついたら無くなってたという原因です。また、雨に当てないように軒下で管理します。雨に当たると腐ってしまいます。夏越し

越冬
寒さには強いのですが、霜・凍結には弱いです。霜に当たると枯れなくても相当残念な様子になりますので、冬は軒下へ移動させてください。もしくは室内の日当たりで管理します。花ガラ摘み
花がしぼんだものを花ガラといいます。花ガラは摘むようにします。放置していると、細かい毛が水を吸って腐って傷んで病気(灰色かび病)になります。そうじゃなくても見た目が悪いので摘みましょう。剪定

病気・害虫
灰色かび病低温で湿度が高いと発生するカビで、しぼんだ花や傷んだ葉っぱを残していると、梅雨・秋の長雨のときに発生やすい。剪定して風を通したり、風通しの良い場所で管理し、雨に当てないようにすれば予防できます。詳細な性質や薬剤については以下のページを参考にしてください。
ハダニ
乾燥・高温時期に発生する小さな虫で、乾燥管理するフランネルフラワーではある程度は発生しやすいです。風通しをよくしておくと発生は抑えられるので、梅雨前の剪定をしっかりとしておきましょう。葉裏に潜んでいるので、葉裏に水をかけると発生を抑えられますが、葉っぱに水をかけると過湿で枯れることがあるので、あまりおすすめしません。
特徴・由来・伝承
オーストラリア原産の植物で、花・葉・茎に細かい毛がついていて「フランネル(軽くて柔らかい毛織物のこと)」のようであることから「フランネルフラワー」と呼ばれます。寒さには抵抗がありますが、ちょっと夏の湿気に弱く、腐って枯れるパターンが多く、初心者には向いていません。パッと見た感じ、既にドライフラワーなっているような…既にプリザのような…外見です。
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