乙女心(オトメゴコロ)の育て方

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セダム・乙女心の基礎データ
セダム・乙女心
科名ベンケイソウ科
属名セダム属
学名Sedum pachyphyllum
水やり乾かし気味に
場所外の日なた
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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乙女心とは?

乙女心(セダム・パシフィルム=Sedum pachyphyllum)はベンケイソウ科セダム属の中央アメリカ原産の多肉植物虹の玉よりも紅葉がやわらかく、「乙女心」と名づけたセンスはなかなか。乾燥に強い反面多湿に非常に弱く、育てるコツは「水やり」になります。

あのかわいらしい乙女心のピンクは「紅葉」であって、模様ではありません。よって秋以降に寒さにあたらないとピンクになりません。それまではほとんどグリーンです。つまり紅葉させないのならば…紅葉できない環境ならば…乙女心を育てるメリットは薄いかなと思います。

水やり

乙女心は乾燥に強く、多湿に弱いので、とにかく水のやりすぎに注意します。春と秋は土が乾いてから一週間経って水をやるような感じです。乙女心の販売店では「一ヶ月に二回」としています。

環境によって水やりの頻度はかなり違いますから、何度もやってみて…失敗もするでしょう…コツをつかんで行きましょう。

多湿に弱いのですが、春〜秋の間に水をやるときはシッカリと鉢底から水が染み出すくらいにやります。水やりには、給水目的以外にもいろいろと目的があり、毎日ちょっとずつチビチビやるのが一番植物によくありません。

夏の水やり

夏は高温多湿で乙女心は弱るので水やりを減らします。1ヶ月に一回程度に抑えます。もしくは断水してしまいます。葉っぱにシワがよってから水をやる程度でもいいです。

冬の水やり

冬は寒さで生育が止まります。水やりが多いと簡単に根腐れします。土が乾き、土中の水分も無くなってから、土の表面を濡らす程度の少量の水をやります。土中の水分は土壌水分計で測って判断すると失敗が減ります。
土壌水分計
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肥料

肥料が多いと葉っぱが落ちますが、肥料が不足すると葉っぱが黄変します。基本的に控えめにして管理して、状況を見つつ春か秋に液体肥料を追肥します。夏と冬は乙女心の活動が鈍っているので肥料はやらないでくさい。
液体肥料
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植え付け・植えかえ

時期・頻度

植え替えは4月〜9月の生育時期に行います。頻度は二年に一回です。
植え替えするべき理由をまとめているので参考にしてください。

用土

用土サボテンの土や多肉植物の土を利用します。自作する場合は赤玉土5川砂3腐葉土2などの配合で植え付けましょう。
多肉植物の土
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植え替えの手順

植え替えする10日前から水やりはやめ、乾燥させます。古い鉢から株を取り出し、古い土を半分ほど払って、傷んだ根を取り除いておきます。

新しい鉢は同じ大きさでもいいですし、ひとまわり大きなものでもいいです。新しい鉢の底の穴を鉢底網で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を3cmほど敷き、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れます。鉢を揺らすと隙間ができるので隙間ができなくなるまで隙間に土を入れていきます。

水をやらずに2週間ほど日陰で養生してから、水やりを再開してください。

挿木

よく似た虹の玉が葉挿しが可能なのに対して、乙女心は挿し木でないと難しいです。挿し木にするにはそれなりの大きさが必要で、これは乙女心が小さい割りに結構高価な理由のよう。

先を切ると脇芽が出てきますので、脇芽を出させて、これを切って挿木にするといいです。切り口を日陰で数日乾かせて、多肉植物の土にさしていると発根します。水やりをせず、発根してから水やりをします。ある程度成長したら、植え替えましょう。

管理場所・日当たり

乙女心は日光を好み、日当たりで育てていると、葉のつやが良くなり、ぷっくりと子供の指のようにかわいく膨らみます。これが秋の寒さにあたると、ほどよくピンク色になっていきます。春〜秋は戸外の日当たりで管理します。

夏越し

乙女心は真夏の強い直射に当てると弱ります。葉やけというよりは暑さでへばりやすいです。そこで梅雨明けから9月上旬くらいまでは半日陰で風通しのよいところが適しています。もしくは寒冷紗やヨシズで遮光してあげます。

越冬

耐寒温度はマイナス2度で、弱い霜(0度前後)にあたっても、雪に埋もれても枯れません。虹の玉など他のセダムよりも強いです。ただし強い霜・凍結・寒風では枯れることがあるので注意しましょう。寒さにあたらないと紅葉しないので、乙女心に関しては戸外がもっとも適しています。

病気・害虫

カイガラムシアブラムシが発生します。

特徴・由来・伝承

セダムの仲間で多肉植物。花も春に咲きます。意外と頑健な植物で、暑さ寒さに強く、育てるのは難しくありません。ただし個体を増やすのが若干難しいので、価格が意外といきます。
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ベンケイソウ科

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