ソフォラの育て方…剪定についてと、落葉してきた場合の原因と対処

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ソフォラの基礎データ
ソフォラ
科名マメ科
属名ソフォラ属
学名Sophora prostrata
水やり水控え目
場所外の半日蔭
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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ソフォラとは?

ソフォラはニュージーランド原産のマメ科の常緑樹。この骨ばったというか特殊な容姿が生きる庭はその時点でかなりオシャレと思います。見た目ほど弱くなく、寒さにも強いので、中級者以上のガーデング愛好者は、店頭で見かけたら購入した方がいいかも。

しかし、常緑樹なのに、いつのまにかどうにも落葉して徐々に弱って枯れていくことが多いので、何度も挑戦するけど挫折するしがち。逆に環境や管理がうまくいって生育すると大きくなりすぎて手に余るという面もあり、意外と流通していません。それでもこの繊細な雰囲気は一度は育ててみたい植物なんですよね。

リトルベイビーという品種がよく流通しています。
樹高2m
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剪定

邪魔な枝は適宜、ハサミで切ってしまいます。剪定時期はできれば9月〜10月がいいです。9月〜10月に剪定すると枝葉を減らして、根の負担を減らして冬越ししやすくなります。

枯れた?落葉する原因と対処について

もちろん生理的な生え変わりというのはありますから、多少の落葉は大目に見ましょう。

ソフォラは常緑樹ですから、基本的には一気に落葉して丸坊主…ってのはしないものですが、さすがに寒さに当たると落葉することはあります。これは葉っぱを減らして負担を軽減する健康的な反応ではあります。とはいえ、強い寒さに当たると枯れることもあり、枝を折ってみて枝の中心まで枯れているなら、そこは枯れています。
しなやかで枝の中心が緑なら内部までは枯れていませんから、そのまま水やりを継続し、寒さに当てないようにして春まで管理していれば…枯れていなければ…春には新芽が出てきます。

寒さに当たっていないのに落葉するなら、根腐れの可能性が高く、次点で根詰まりです。根腐れの場合は水やりを控えたり、新しい土で傷んだ根を取り除いて植え替えをします。根詰まりなら植え替えましょう。
常緑樹なんで落葉して丸坊主になるのは良いことではないです。負担はあるわけです。栽培環境を見直しましょう。

水やり

春〜秋は土の表面が乾いたら、水をたっぷりとやります。水をやるときは鉢底から水が出てくるくらいにしっかりとやります。根腐れしやすいので、受け皿の水がたまっていたら水を捨ててください。

冬の水やり

気温が15度以下になると生育が止まり、水を吸い上げる力が落ちてきます。土は乾燥し切らないように水やりを続けるんですが、頻度が多いと根腐れしてしまいます。土が乾いてから数日経って水をやります。できれば、土壌水分計で土中の水分量を計測してから水やりをすると失敗が減ります。
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葉水

ソフォラは過湿も苦手で乾燥も苦手です。土への水やりを減らしたら乾燥しすぎ、増やすと根腐れしてしまいます。そこで、土へも水やりを控えて、葉水で調節すると失敗が減ります。ソフォラ栽培の大事なポイントです。

ソフォラは空気中の水を吸収しますし、ハダニ予防にもなりますので、霧吹きで水を掛けてやってください。乾燥すると葉っぱがポロポロと落ちていきます。霧吹きは買っておきましょう。乾燥すると葉っぱが黄色くなって落ちます。
冬は暖房で、夏はクーラーで乾燥します。霧吹きで葉っぱや茎に水をかけることで乾燥を防ぎます。

肥料

春(4月)から秋(9月)の生育期間に水で薄めた液体肥料を月に二回か三回与えます。もしくは一ヶ月に一回化成肥料をやります。油粕などの有機肥料は匂いがしますし、コバエがわくので室内管理が多いソフォラは避けた方がいいでしょう。

肥料が不足すると葉っぱが黄色くなります。

管理場所・日当たり

明るい風通しの良い場所を好み、強い直射日光では葉焼けしてしまいます。

気温が20度を超えるとソフォラの生育がよくなってきます。戸外の日当たりが良い場所に出してやります。寒の戻りに気を付けてください。5月までは関東でも霜が降りることがたまーにあります。梅雨は雨の当たらない軒下に移動させます。

もしくは室内の日当たりで管理します。

強い日差しに当たると葉っぱが焼けてしまうので、戸外の半日陰か日陰で管理します。広葉樹の作る日だまりなどでもOKです。直射日光が当たる場合は寒冷紗やヨシズで遮光してください。
室内で管理する場合、クーラーの風はとても乾燥していますので、直接当たらないようにしてください。

室内か戸外の日当たりで管理し、戸外で管理している場合は霜が降りる前に室内に取り込みます。15度を下回ると生育が鈍くなってきます。

耐寒温度は3度〜0度と観葉植物としては寒さに強い方です(あくまで観葉としては)。弱い霜であれば枯れませんが、強い霜に当たると枯れてしまいます。関東南部であれば戸外で越冬も可能です。

室内(リビングは10度以上)で管理する限りは寒さ対策は必要ありません。日光を好み、日が当たっていないと葉っぱが落ちるので、冬で活動は鈍いですが、窓辺などで、しっかりと日を当ててください。

冬は室内が乾燥しますが、冬のソフォラは活動が鈍くなっていて、土に水を頻繁にやると根腐れを起こします。そこで霧吹きで葉水をかけてやって乾燥を防ぎます。乾燥すると落葉します。
暖房の風は乾燥しているので直接、ソフォラに風が当たらないようにしてください。

植え付け・植えかえ

時期

二年以上植え替えをしていない場合、鉢の中で根づまりをおこしていると思います。根詰まりを放置していると下葉から黄色くなって落葉します。植え替えをしましょう。植え替え時期は生育期前の5月・6月あたりが理想です。

用土

植え替えの際の用土は観葉植物の土を利用します。観葉植物の土にパーライトを1割〜2割入れて、水はけをよくしておくといいです。

鉢植え

鉢底の水が抜ける穴を鉢底ネットで塞ぎ、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cmを入れ、その上に用土を入れて高さを調節します。株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやってください。水をやると土と根が密着して根が広がりやすくなるのでしっかりとやりましょう。

植え替えの場合は土を少し落として、同じ大きさの鉢かひと回り大きな鉢に植え替えます。

庭植え

霜が降りない地域であれば戸外で越冬も可能。多少の霜にあたっても枯れないんですが、強い霜に当たると枯れます。関東南部であれば越冬しますが、北部では枯れます。関東以西の平野部では庭植え可能です。

庭土を深さ30cm〜40cmほど掘り返し、土に腐葉土堆肥を1割ほど追加して混ぜて用土とします。庭土の水はけが悪いならば、川砂かパーライトを入れて水はけをよくしておくといいです。

穴に土を半分戻して、株を入れて、隙間に用土を入れていき、最後にしっかりと水をやって完成です。

病気・害虫

ハダニアブラムシカイガラムシが発生します。葉っぱに霧吹きで葉水をやっていると、多少予防できます。

特徴・由来・伝承

3ミリか2ミリほどしかない小さな葉っぱを、針金のような茎にチラホラと生やす不思議な植物。初めて見た人は「枯れてる?」と思いがちですが、しっかりと生きています。

リトルベイビーという品種がよく流通していて、これが「ソフォラ・マイクロフィラ」とされていることが多いですが、実際はプロストラータの品種です。
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