庭・観葉にコバエが発生しないようにするコツ
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コバエ
観葉植物などの鉢に発生するコバエは「キノコバエ」と呼ばれる虫です。コバエが発生する過程は、まずは成虫のコバエがやってきて、卵を産み付ける。四日後に卵から孵った幼虫は有機物や酵母などを食べて、成長して二週間後には蛹になり、一週間後には成虫になります。成虫になってから一週間で卵を産んで死んでしまいます。合計で一ヶ月で一サイクルになります。
コバエはうっとおしいですし、嫌なもの。ですが、食べているのは有機物とかカビなどで、植物を食い荒らす害虫とは違うのですね。ただし、あまりに大量発生すると幼虫が根を食べることはあるようですが、それは稀で基本的には分解者であり益虫です。
ちなみに油粕によくたかります。
コバエ予防方法
完熟腐葉土・高い土を使う
酵母の匂いに誘われてやってきます。ややこしい言い方ですが、ようは「腐ったものに集まる」ということです。コバエが集まる根本原因は「完熟腐葉土」を使っていないことがあります。安い腐葉土はコバエを呼びやすいです。あまり安い腐葉土と、安い腐葉土が入った格安の培養土は使わない方がいいでしょう。また、室内で栽培している場合は培養土ではなく、腐葉土が少ない観葉植物の土を使うといいです。
でも、完熟腐葉土だったらコバエが来ないかというと、そういうわけでもありません。コバエはガーデニングをする上で避けられない「虫」です。
化成肥料にする
油粕などの有機肥料は避け、化成肥料や液体肥料にします。これでかなり軽減されます。腐食物を取り除く
腐葉土以外にも何か腐食しているとコバエが発生します。庭木の果実が落ちて腐ってませんか? 落葉が水に浸かって腐ってないですか? 庭に入り込んだ猫・ネズミ・トカゲといった動物類の遺骸はないですか?? 水がたまって腐ってませんか?それらを取り除くと発生はかなり抑えられます。
乾燥させること
コバエはサイクルが早い昆虫で、一旦発生するとどんどんと増えていく恐ろしい虫ではありますが、土が乾燥してしまうと幼虫は生きていけず、このサイクルが絶えてしまいます。室内の鉢植えなら、水やりを控えて、乾燥気味の管理にしましょう。常時じめじめしている状態を作らないようにすれば、コバエは発生しづらくなります。もし庭でコバエがやたらと発生するのであれば、「水はけ」が悪いのでしょう。腐葉土を混ぜるとコバエが発生するので、水はけアップのために川砂・軽石やパーライトを混ぜるなどするか、水はけについて専門業者に相談してみるといいです。
オルトランで
オルトランを土に埋めることでも、コバエを予防できます。もう発生しちゃったら
薬剤で駆除
薬剤を散布して薬殺します。これが一番です。マラソン乳剤を薄めてまくといなくなります。木酢液
木酢液を薄めたものを周囲に撒く方法もあります。木酢液は匂いがしますし、その匂いを猫は嫌がりますので、室内では使用できないです。中性洗剤で
中性洗剤を入れた水をバケツに張り、そこに鉢植えを沈めると幼虫が死んでしまいます。冬は植物の根を傷めないようにぬるま湯にします。一番の解決方法は「水を控えて乾燥させる」ことです。冬は水やりが微妙ですからバケツにつける方法は根腐れを起こす結果になることもあります。駆除すると問題もある
キノコバエはカビやキノコの菌糸をたべているため、キノコバエを薬剤で駆除すると、抑えられていたカビ・キノコが増殖し、胞子を撒き散らします。するとハウスダストアレルギーを持っている人は症状が出てしまいます。なので、庭でコバエが多少発生するくらいなら無視。室内であれば、原因となるものを取り除きましょう。できれば鉢を植え替えて、新しく清潔で、質の良い土に変えることで軽減されます。
最後に…
コバエは不快ではありますが、ガーデニングをする上では避けられないし、ガーデニングしていなくても家の中で見られる虫です。必要以上に気にせず、ある程度は大目に見るのがいいです。
それではまた。
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