セキショウ(石菖・アコルス)

科名 | ショウブ科 |
属名 | ショウブ属 |
学名 | Acorus gramineus |
別名 | 石菖・アコルス |
耐寒 | マイナス5度〜マイナス10度 |
水やり | 水を好む |
場所 | 外の半日蔭 |
難易度 | 初心者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
セキショウ(石菖)の特徴は?
セキショウ(石菖)は日本・東アジアに自生するショウブ科アコルス属の常緑多年草。地中の根で横に広がりつつ、種でも増えて群生する。常緑ではあるが、寒冷地では冬に葉っぱが茶色くなってしまう。水を好むタイプで、池の縁や、川の傍などの水辺に植えられていますが、乾燥する土でも問題なく生育します。春〜初夏に花も咲きます。花は白くて長い穂でキレイというものではありませんが、それでも咲くと嬉しいです。花後には夏に熟して種を残します。
花よりも葉っぱの鑑賞価値が高く(特に斑入り)、寒さにも強くて育てやすいです。育てやすすぎて、ホームセンターなどにも出回りにくい(一度植えると買ってくれないので、売れないために農家が作らない)。購入はネットショップが手早い。
カレックス(ベアグラス)・斑入りヤブラン・ミスカンサスと似たような容姿の植物の中では生育が遅いです。それが管理のしやすさの理由でもあります。
草丈20cm〜40cm
水やり

少々ジメジメしているような場所を好み、根腐れすることもありませんので、池や川の縁(ヘリ)に植えるのがベスト。
普通の鉢植えにしたり、水辺ではない場所でも問題なく育てられます。しかし性質の利便性から言うとそれなら、カレックス(ベアグラス)・斑入りヤブラン・ミスカンサスやその他グランドカバーでも別の植物でもいいような気がします。
鉢植えの水やり

肥料
生育時期にあたる5月〜9月に、液体肥料を週に一回か、化成肥料を1ヶ月に一回やると生育が良いです。なくても枯れるわけじゃないですが、そもそも生育が遅い植物なので、少し施肥した方がいいです。植え付け・植えかえ
時期・頻度
活動が鈍くなっている10月〜4月に植え付け・植え替えをします。土をくずさず、根をいじらないならば、5月〜9月でもできます。庭植えにした場合は植えっぱなし、鉢植えの場合は2年か3年に一回植え替えをします。用土
赤玉土5ケト土5や赤玉土だけで植えるといいです。赤玉土3腐葉土1の割合で混ぜたものを使います。といっても一般的な花と野菜の培養土で問題ないです。水もち補助のために培養土にピートモスを1割か2割ほど入れるとよいです。
庭植え

穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
セキショウは頑健で雑草を避けることもできるグランドカバーで、ありがたいのですが、増えるスピードが遅いです。そこで株分けして増やしてあげます。掘り起こして株分けすれば簡単に増えます。
鉢植え

植え替えの場合は、土を3分の1ほど落としてひと回り大きな鉢か、同じ大きさの鉢に植え替えます。株分けも可能で、適当にサックリと分けて、それぞれを植え直しましょう。
管理場所・日当たり
直射日光にも強く、乾燥しすぎなければ、水辺でなくても問題ありません。緑葉ならば、日当たり〜半日陰〜明るい日陰のどこでも栽培は可能ですが、斑入り品種は強い直射日光に葉焼けして汚くなってしまうので、半日陰が適しています。越冬
耐寒温度はマイナス5度〜マイナス10度冬も常緑で越冬します。中間地・暖地では戸外で問題なく越冬します。寒冷地では寒さに当たって茶色くなりますが、それで枯れるわけではないので、気にしないならいいですが、盆栽なら室内の日当たりに移動させましょう。土が凍ると根にダメージがあるので、株元をマルチングして凍結を防ぐといいです。苔に注意
セキショウの非常に葉の短いものが「ミニミニ盆栽」として出回っています。この盆栽に植わっている苔が、葉の短いセキショウを侵食することがあります。すごく葉が短いセキショウの話で、庭に植えるようなものは関係ないです。特徴・由来・伝承
セキショウは日本にも自生するショウブ科の植物。石菖蒲が由来。ショウブ科はセキショウと端午の節句に菖蒲風呂に入れる「ショウブ」くらいしかない小さな科。セキショウは薬草としても古くから利用されてきた。学名の「アコルス」で売られているのもセキショウです。
日本庭園でもよく利用されます。常緑で育てるのも簡単。スっと伸びた葉っぱがとてもキレイ。
サトイモ科に属していましたが、かなり違う性質なのでショウブ科に分けられた経緯があります。園芸品種が色々あって朧月(オボロヅキ)や黄金、有栖川、ヒメ黄金などあります。
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