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ミズゴケとは?

水苔は湿地帯に自生するコケで、これを乾燥させたものをランなどの植物の植え付け資材として利用します。水もちがよく、また、水苔の繊維同士に隙間があり、通気性も確保されます。
圧縮されたものと、圧縮されていないものがあり、圧縮されたものの方が輸送費がやすくつくので価格は安いです。ただ、一度に大量に使いきれないので大量に植え替えをするなら圧縮ミズゴケがいいですが、ちょっと植え替えるだけなら、非圧縮のミズゴケにしておきましょう。
グレードがある
ミズゴケにはグレードがありAAA、とかAAAAなんて記述がミズゴケの袋にあります。このグレードはミズゴケの長さとゴミの混入具合だと言われています。ゴミってのは例えばミズゴケではない「針葉樹の葉」などです。AAAAだと全く、ゴミがないです。できればグレードの良いものを使った方がいいですが、これは植物の健康というよりは、作業中にチクチクするかどうか?だと思います。気にならないならAAAでも問題ないです。
乾燥ミズゴケの戻し方

圧縮ミズゴケはブロックごとバケツに入れて水を吸わせます。切ったり、ちぎって水につけるとミズゴケの繊維が切れて、フカフカにならなくなってしまいます。粉が出て、これを使うと、水もちが良すぎてしまうので、必ずブロックごと水につけます。
余ったら?
水につけて戻したミズゴケが余ったら、また天日干しして乾燥させてカラカラにしてから、ビニールに入れて密閉し、保管しておきます。乾燥しすぎると水をはじく!

シンビジュウムや胡蝶蘭などの場合、うっかり水をやらずにいると、ミズゴケが乾燥しきって水を吸収しなくなります。そういう時は鉢ごとバケツに張った水につけて10分ほど放置します。これで復活です。でも注意して欲しいのは、水を必要としない冬などにコレをすると根腐れ原因になることがありますので、時間を短くするか、この手法は諦めて、新しいミズゴケで植え替えるなどケースバイケースで検討して下さい。
黒や緑に変色したら?
ミズゴケは濡れている時間が長いので、藻類が発生して緑になることがあります。これは放置していても問題ありません。また、ミズゴケが復活して緑に戻ることもあります。これも放置していても問題ありません。ミズゴケが黒く変色しているのは劣化して、腐っています。これは雑菌が繁殖していて、植物の根が腐ってしまうので、植え替えのときにピンセットを使って全て取り除いて、新しいミズゴケにやりかえてください。
ミズゴケは高品質のものを
百均でも売ってるんですが、できればホームセンターやネットショップで、そこそこの価格のものを買いましょう。特に初心者はホームセンターで圧縮していないものを買ってください。安いミズゴケは品質が悪いです。ここでの品質とは、水もちが悪い・水はけが悪い・繊維が短い・粉が多い…などです。水もちが悪いと保水が効かず、水やりの頻度が多くなり、水はけが悪いと、根腐れを起こしやすくなり、繊維が短いということはフカフカにならず、通気性が悪くなり、粉が多いということは劣化しやすい(泥化しやすい)ということです。
ミズゴケが適した植物
ラン類

ハエトリソウ

ウツボカズラ

コウモリラン

サギソウ

グズマニア

グズマニアもヘゴや流木に着生させるとかっこいいです。
ネオレゲリア

シノブ

雑記
今、日本に来ている「乾燥ミズゴケ」は外国の自然なミズゴケをゴソっと採種して、これを乾燥後プレスで圧縮したものです。なので、実は資材としては有限で、いずれはなくなってしまうとも言われています。外国産ミズゴケはそういった経緯もあって、不純物が混じっていて、手を怪我することがあるので軍手かゴム手袋をはめて使用しましょう。
ちなみに「国産ミズゴケ」も作っています。
外国の苗がミズゴケに植えられてる理由
日本は外来種が国内に流入することを嫌います。これは日本の自然が(割と簡単に)外来種によって壊されてしまうからです。そのため「土」で植わった植物の輸入を禁止しています。土の中に虫の卵や繁殖力の強い植物の種子が入っていては困るからです、そこで外国から「株」を輸入する場合はミズゴケを利用します。スポンサーリンク