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シェードガーデンの意味とオススメの植物リスト
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ガーデニング基礎知識(中級編)
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最終更新
2022-03-28
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シェードガーデンの意味について
シェードガーデンとは
半日陰
・日陰で育つ植物で構成した庭のこと。フランス・イギリスなどの広い庭の一角がシェードガーデンに仕立てられ、そこで紅茶を飲んで優雅に過ごすという文化を日本も取り入れた…のですが、ヨーロッパは空気が乾いていて、半日陰・日陰といってもジメジメしていません。一方、日本の梅雨〜夏は高温多湿で環境が全然違い、ヨーロッパで言うシェードガーデンとはニュアンスが違います。ちなみに日本のシェードガーデンとは実質、
ナメクジ
と
ダンゴムシ
の天国のことだったりする。
また、日本では家と家が隣接しているのが当たり前で、庭があっても建物と建物の間は日当たりが悪く、この場所に植える植物は半日陰・日陰でも育つ植物がいい。そこで植えるのに「日当たりが悪くても育つ」というのがはばかれるのか、格好のいい用語として「シェードガーデン」が語られているようです。
それでは、日本で栽培できるシェードガーデンに適した植物を挙げていこうと思います。
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シェードガーデンにおすすめの植物
アジサイ(紫陽花)
シェードガーデンで
初心者
でも育てやすいなら
アジサイ科
の植物。日光を好むのですが、夏の強い直射日光には
葉焼け
しますし、水を好んで水切れしやすいので、年間を通して半日陰の場所を好みます。
ヤマアジサイ
、
ガクアジサイ
、
ノリウツギ
などが適しています。
紫陽花(アジサイ)の育て方…剪定はいつ?どこで切るといい?
アジサイ科アジサイ属Hydrangea
ヤマアジサイ(山紫陽花)の育て方
アジサイ科アジサイ属Hydrangea serrata
ガクアジサイ
アジサイ科アジサイ属Hydrangea macrophylla
ノリウツギ(糊空木)の育て方
アジサイ科アジサイ属Hydrangea paniculata
ヤツデ
ヤツデ
は日陰で育つ庭樹。縁起もいい。冬に開花し、
蜜源植物
でもあります。樹高のある植物としては選択肢に入れてもいいですが、乾燥・寒風・乾燥が苦手で、場所を選びます。
ヤツデ
ウコギ科ヤツデ属Fatsia japonica
イリシウム
イリシウムは
シキミ科
シキミ
属の耐寒性常緑
低木
で、春から初夏にピンクの花を咲かせます。樹高も1m〜2mとちょうど良く、暑さ・寒さにも強いです。
アオキ
アオキ
は
ミズキ科
の常緑樹。
雌雄異株
で紅い実をつけます。日陰で育つ上に寒さに強くて霜に当たっても枯れない。斑入りが綺麗です。ただ、非常によく見かけ、自生もしているのでありきたりかもしれない。
斑入りアオキの育て方…鉢植えでも栽培可!植え替えに適した時期は?
アオキ科Aucuba japonica
シモツケ・キョウカノコ
シモツケ
は
バラ科
シモツケ属の落葉低木。樹高は1mで使いやすいです。日本に自生している植物で、シモツケという名前も「
下野
」という茨城の旧国名が由来です。
キョウカノコ
はシモツケとは別属で、
宿根草
ですから性質は違うのですが、花が似ていて、半日陰での栽培に適しています。
シモツケ(下野)の育て方
バラ科シモツケ属Spiraea japonica
キョウカノコ
バラ科シモツケソウ属Filipendula puruprea
カジイチゴ
カジ
イチゴ
はバラ科
キイチゴ
属の半常緑の低木(樹高2m〜3m)で、
暖地
では常緑だが、寒い地域では落葉してしまいます。2月〜5月に花が咲き、6月に果実が実り、食用になります。西日本では自生しているので、西日本なら選択肢に入れるといいです。
クリスマスローズ
クリスマローズは
キンポウゲ科
の
多年草
。夏の暑さと強い直射日光に弱く、半日陰が適しています。
クリスマスローズの育て方…鉢の植え替えの時期と手順は?
キンポウゲ科ヘレボルス属Helleborus
シラー
シラー
は
キジカクシ科
の
球根植物
で、耐寒性があって植えっぱなしで毎年咲く。意外と知られていないのは、簡単に毎年咲くため、お客さんが一度買ったら二度と買ってくれないため、儲からないから。儲からないから、店であまり売られていないから…だと思われます。開花は春。
シラー
キジカクシ科ツルボ属Scilla
見た目が似ていて同じように球根で植えっぱなしができる
アガパンサス
も多少の半日陰でも開花します。
アガパンサスの育て方
ユリ科アガパンサス属Agapanthus
ユキノシタ
ユキノシタ
は
ユキノシタ科
の常緑多年草。半日陰か明るい日陰が適した栽培場所で、ひっそりと増えて、広がりすぎず、しかも手がかからない便利な植物。ユキノシタだけでなく、ユキノシタ科の
ヒューケラ
・
ヒマラヤユキノシタ
・
アスチルベ
・
ティアレラ
・
ツボサンゴ
も同様に適しています。
ユキノシタ(雪の下)の育て方
ユキノシタ科ユキノシタ属Saxifraga stolonifera
ツワブキ
ツワブキ
は
キク科
の多年草で、東北以南で自生するくらいですから、庭植えすると手間がかからないです。寒冷地では冬に地上部がなくなりますが、それ以外の地域では冬も常緑になります。シェードガーデンだけでなく
グランドカバー
にも出来て常緑。花も綺麗なものが咲きます。
ツワブキ(石蕗)の育て方…植え替えの時期は?
キク科ツワブキ属Farfugium japonicum
ホトトギス
ホトトギス
は
秋の七草
の一つで、宿根草。環境が合えば、毎年芽吹いて開花します。日陰の湿った斜面が適していて、直射日光と高温が苦手。
ホトトギス
ユリ科ホトトギス属Tricyrtis hirta
カラミンサ
カラミンサネペタ
は
シソ科
の常緑多年草。半日陰だと開花はするが徒長しやすいです。日照時間が2時間だと開花もなくなってしまいます。
カラミンサ
シソ科トウバナ属Calamintha nepeta
シュウメイギク
シュウメイギク
(
秋明菊
)はキンポウゲ科の多年草(宿根草)。日本に自生しているため栽培は簡単。ランナーで横に増えるので、広がりすぎないように気をつけましょう。
シュウメイギク(秋明菊)の育て方
キンポウゲ科イチリンソウ属Anemone hupehensis
シュウカイドウ
シュウカイドウ
は
シュウカイドウ科
の多年草。
ベゴニア
に性質は違いですが、ベゴニアと違って日本に帰化しているくらいに、栽培しやすい。
シュウカイドウ
シュウカイドウ科シュウカイドウ属Begonia grandis
ジギタリス
ジギタリス
ゴマノハグサ科
ジギタリス属の多年草です。夏の暑さ・直射日光が苦手で半日陰が適しています。
こぼれダネ
でも増えるので、環境が合うと、手間がかからず毎年開花します。
ジギタリスの育て方…開花時期はいつ?植えるなら耐暑性のある品種を
ゴマノハグサ科ジギタリス属Digitalis purpurea
ギボウシ
ギボウシ
(
ホスタ
)は
ユリ科
ギボウシ属
の多年草。日本に自生している植物で育てやすく、葉は鮮やかで花も咲いて、非常に便利な植物。どうせなら斑入り品種を植えるとさらに華やかです。
擬宝珠(ギボシ)の育て方
ユリ科ギボウシ属Hosta
コリウス
コリウス
はシソ科コリウス属の多年草。日本では冬に枯れるので
一年草扱い
になります。花が咲くと葉っぱの色が鈍くなるので、花は早めに摘んでしまいましょう。
コリウス
シソ科コリウス属Coleus blumei
オダマキ
オダマキ
はキンポウゲ科オダマキ属の宿根草。日本に自生している植物で、品種・花いろも豊富で、シェードガーデンを彩るには何種か入れても損はないです。宿根ではありますが、株が老化して3年ほどで枯れてしまいますので、別の品種を植えるか、
種子
で更新します。
オダマキ(苧環)の育て方…植え替え時期と種まき時期はいつ?
キンポウゲ科オダマキ属Aquilegia-flabellata
フウチソウ
フウチソウ
は
イネ科
の宿根草。花も咲きますが目立たないので、
観葉植物
です。風に揺れる姿は涼しげで、雰囲気があります。
フウチソウ(風知草)の育て方…風になびく涼しげな姿が魅力
イネ科ウラハグサ属Hakonechloa macra
イカリソウ
イカリソウ
は
メギ科
の落葉多年草。宿根で春には芽吹き、毎年咲く。アリが種子を運ぶためにあちこちに新芽が出るのが嬉しいような、うっとおしいような。グランドカバーとしても使えます。
イカリソウ
メギ科イカリソウ属Epimedium grandiflorum
タイツリソウ(ケマンソウ)
タイツリソウ
(
ケマンソウ
)は
ケシ科
の植物。赤や白の花が祭りの提灯のように連なって咲きます。開花が5月から6月で、夏には地上部が枯れてしまい、次に芽を出すのは翌年の春。他の植物と上手く混ぜて植えないと、夏から冬に庭が寂しくなる。
タイツリソウ
ケシ科ケマンソウ属Dicentra spectabilis
イエイオン(イフェイオン)
イエイオン
はユリ科の球根で
ハナニラ
のこと。田んぼの畦にも咲いている。シラー同様に植えっぱなしで毎年咲くので、店に出ない。買うならネットにしましょう。開花は春。少し密生させた方が綺麗です。
イフェイオン(イエイオン・ハナニラ・スプリングスターフラワー)の育て方
ユリ科Ipheion uniflorum
プルモナリア
プルモナリア
は
ムラサキ科
の宿根草。冬は地上部がなくなりますが、春には芽吹き、開花し、夏〜秋は葉っぱを楽しむ
カラーリーフ
です。夏の高温多湿が苦手で、夏の直射日光に当たると葉っぱが傷みます。
プルモナリア
ムラサキ科プルモナリア属Pulmonaria
ワイルドオーツ
ワイルドオーツ
はイネ科の宿根草。細い茎がのびて、先に
コバンソウ
に似た種子がついて、それが風に揺れる様子はなかなか情緒があります。日本自生の植物じゃない割に、雰囲気が日本風です。
ワイルドオーツ
イネ科チャスマンティウム属Chasmanthium latifolium
ツルハナシノブ
ツルハナシノブ
は
ハナシノブ科
の耐寒性宿根草。地下茎で広がり、グランドカバーにも利用される。春には花が絨毯のように開花するので、場所があれば植えるといいです。
ツルハナシノブ
ハナシノブ科フロックス属Phlox stolonifera/Phlox divaricata
シラユキゲシ
シラユキゲシ
はケシ科の中国原産の耐寒性多年草です。
スノーポピー
とも呼ばれています。地下茎で広がり、離れたところから突然出てくるため、庭づくりの予定通りに管理しきれない場合が多いです。
シラユキゲシ
ケシ科シラユキゲシ属Eomecon chionantha
ジャノヒゲ(リュウノヒゲ)
ジャノヒゲ
(
リュウノヒゲ
)はキジカクシ科の多年草で、寒さにも暑さにも強く、日当たりでも日陰でも育ちます。人気の種なので多くの改良品種があり、選び放題ですが、植えても広がる速度が遅いのでヤキモキするかもしれないです。シェードガーデンに向いています。背が低く、グランドカバーに向いています。ジャノヒゲの仲間の
ヤブラン
も同様にシェードガーデンによく利用されます。
リュウノヒゲの育て方…グランドカバーに人気!雑草は抑えられる?
キジカクシ科ジャノヒゲ属Ophiopogon japonicus
参考:
ヤブラン
、
ジャノヒゲの仲間の一覧まとめ
アイビー・ヘデラ
アイビー
・
ヘデラ
はつた性でフラワーアレンジの材料としても重宝します。変に壁につたわせると、壁に跡が残ります。
ヘデラ(アイビー)の育て方
ウコギ科キヅタ属Hedera
アジュガ
アジュガ
はシソ科でランナーとこぼれダネで増えるため、環境が合うと繁すぎて困るかもしれない。全くの日陰では育たず、乾燥に少し弱い。
アジュガ(レプタンス・十二単)の育て方
シソ科アジュガ属Ajuga reptans
ラミウム
ラミウム
はシソ科オドリコソウ属の多年草。ラミウム・マクラツムとラミウム・ガレオブドロンがあり、どちらも育て方は同じですが、印象は少し違います。日陰で乾燥気味に管理するといい。
水やり
が多いと夏の間に腐って溶けて消えてしまいます。株に寿命があるのか、
挿木
で更新しないと消えることがあります。
ラミウム
シソ科オドリコソウ属Lamium
ツルニチニチソウ
ビンカ・マジョール
(
ツルニチニチソウ
)、
ビンカ・ミノール
(
ヒメツルニチニチソウ
)は
キョウチクトウ科
の多年草。眼瞼でよく増え、逆に増えすぎて、
植えてはいけない植物
にあげられることもあるくらいに、茂って、地面を覆ってしまい、毎年花を咲かせるため、管理しきれないなら植えない方がいいです。
ツルニチニチソウ(蔓日々草)の育て方…手間はかからないが増えすぎて困る
キョウチクトウ科ビンカ属Vinca major
ヒメツルニチニチソウ(姫蔓日々草・ビンカミノール)の育て方
キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属Vinca minor
テイカカズラ・ハツユキカズラ
テイカカズラ
はキョウチクトウ科のツル性低木。テイカカズラの品種が
ハツユキカズラ
です。どちらも頑健で育てやすい植物で、日光を好むのですが、多少の半日陰では問題なく、夏の強い直射日光で葉が焼けて黒くなってしまいます。
テイカカズラ
キョウチクトウ科テイカカズラ属Trachelospermum asiaticum
初雪葛(ハツユキカズラ)の育て方…ピンクにするコツは?
キョウチクトウ科テイカズラ属Trachelospermum asiaticum
グレコマ
グレコマ
はシソ科カキドオシ属(グレコマ属)の匍匐して広がる宿根草。寒さに強くマイナス10度まで耐えられ、暖地であれば冬も常緑で越冬します。グランドカバーに使われます。
グレコマ
シソ科カキドオシ属Glechoma hederacea
ヤブコウジ
ヤブコウジ
は常緑の低木で、秋になると赤い実ができて、これが長期間残って、鑑賞できます。庭植えにすると手間がかからない植物です。半日陰が適していますが、日光があまりに少ないと花が咲かないので、注意します。
ヤブコウジ(十両)の育て方…増やし方は種か挿し木で!斑入り種は先祖返りに注意
サクラソウ科ヤブコウジ属Ardisia japonica
ポリゴナム
ポリゴナム
(
ヒメツルソバ
)は
タデ科
イヌタデ属の宿根草。匍匐して広がり、一面を多い尽くします。霜に当たると地上部が枯れますが春になると芽吹きます。こぼれダネでも増えます。
ポリゴナム(ヒメツルソバ)の育て方
タデ科イヌタデ属Polygonum capitatum
シャガ
シャガ
は
アヤメ科
の常緑多年草。地下茎を伸ばして伸びるため、環境が合うと繁すぎて困るかもしれないです。花も綺麗ですが、葉っぱも十分に綺麗です。寒さには若干弱く、霜には当てないようにします。
シャガの育て方…葉っぱは切っていい?冬は凍結に注意
アヤメ科アヤメ属Iris japonica
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