アロニアの育て方

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アロニアの基礎データ
アロニア
科名バラ科
属名アロニア属
学名Aronia arbutifolia
別名チョークベリー・アローニャ・セイヨウマツリカ
水やり水控え目
場所外の日なた
難易度初心者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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アロニアとは?

アロニアはバラ科アロニア属の落葉低木。北アメリカ原産。黒く熟すアロニアは「ブラックチョークベリー」と呼ばれる食用果実で、赤いアロニアは観賞用です。一本でも受粉して結実します。このページでは赤い実がなる「アロニア・アルブティフォリア」についてまとめていますが、育て方は食用の「アロニア・メラノカルパ」や「アロニア・プルニフォリア」でも同じです。

春(4月〜5月)になると芽吹いて、白い花か赤い花が開花し、青い実が成ります。夏には葉が生い茂り、秋に実が熟します。秋に葉っぱが紅葉して、冬には落葉します。、

黒いアロニア(アロニア・メラノカルパ)の実にはポリフェノール・アントシアニンが多く含まれていて植物繊維、カロテンといった注目の成分が含まれているところからテレビでも取り上げられるようになっています。ですが酸味が強くて生食には向かず、収穫後にはジャムに加工するなどして食べます。健康食品としてよく見かけるようになりました。

秋以降は実が赤く色づき、花以上に長く楽しめます。
樹高2m〜3m
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水やり

アロニアは少し乾燥が苦手で、水切れしないようにします。水は普通の庭木と同じようにやります。根が張れば乾燥に耐えますが、植えて二年ほどは土の状態を見て水やりをします。特に一年目の夏は水切しやすいので注意します。その後は降雨だけで十分です。ある程度の湿度にも耐えますが、長期間、土が濡れていると根腐れすることがあります。

鉢植えの場合は、土が乾いたら水をやり、受け皿の水は捨ててください。水をやるときは鉢底から水が出るくらいにしっかりとやります。

肥料

冬(2月)に寒肥としてか、実が終わった後(10月)にお礼肥として肥料をやります。2月か10月のどちらか一方でいいです。肥料は油粕+骨粉のボカシや、化成肥料を周囲に穴を掘って規定の量を埋めてあげます。肥料は無くても問題ありませんが、あった方が翌年の実が多くなります。

植え付け・植え替え

時期

11月〜3月の落葉時期に植え付けをします。葉っぱがある時期はいじらない方がいいです。

用土

鉢植えならば一般的な培養土で植え付けます。庭植えにする場合は、腐葉土堆肥を足して用土とします。

庭植え

根鉢の直径の倍、深さも倍の深さの穴を掘ります。大体は直径40cm、深さ40cmの穴を掘ることになります。掘り出した穴の土に、腐葉土か堆肥を元の土に対して3割ほど追加して、化成肥料を少量入れます。よく混ぜて1週間寝かせて馴染ませてから、植え付けます。

穴に土を半分戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、水をしっかりとやります。

管理場所・日当たり

寒さに強くマイナス10度〜マイナス30度まで耐え、暑さにも強く35度前後まで耐えるので庭木としては優秀です。北海道から沖縄までOK。直射日光にも耐えますが、少々半日陰くらいならば問題なく生育します。もちろん日当たりが悪いと花つきが悪くなるのですが、全く咲かない・実が成らないという訳ではないので気にしなくても構いません。

剪定

冬の落葉時期に剪定をします。自然樹形を楽しむのであれば、風通しがよくなるように内側の枝をさばいたり、邪魔な枝をさばく程度にします。太い枝を切る場合は、切り口に癒合剤を塗っておくといいです。

小さくまとめる場合は、枝先を毎年ちょっとずつ切り詰めて枝を増やしてまとめて行きます。

挿木

挿木で増やせます。

5月〜8月の生育時期に枝を10cmほど切って、挿木用土や赤玉土単用に挿して、日陰で乾燥しないように水やりをして管理していると発根します。発根までは一ヶ月ほどです。発根したら、鉢や庭土に植えましょう。

病害虫

ほとんど見られない。
たまに芋虫・毛虫系が発生して葉っぱを食べます。発生したらBT剤などを散布するか、少量ならばテデトールします。

特徴・由来・伝承

北アメリカ原産のバラ科の落葉低木。アロニアには黒い実が付くメラノカルパと、赤い実がつくアルブチフォリアがあります。メラノカルバは、ロシアで「黒い実のナナカマド」と呼ばれています。メラノカルバは食べられますが、アルブチフォリアは西洋カマツカとも呼ばれ、観賞用です。

暑さ・寒さに強く、生育が早い、一本でも実がつく
北海道でも育てられるほどに寒さに強く(耐寒温度はマイナス10度〜マイナス30度)、暑さにも強いです。冬には落葉しますが秋には紅葉も美しく、剪定も軽くさばく程度で十分。自家受粉可能で一本だけでも実が出来ます。しかも一本でも結構な量が収穫できる――家庭果樹としてはかなり優秀な方。これで生食に向いていたら……文句なしなんですけどねぇ。
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